TAG : 秀作

べっぴんぢごく (新潮文庫)
岩井 志麻子
新潮社 2008-8-28
自己評価:

死霊が彷徨い、腐臭漂う岡山の寒村。村で一番の分限者の家に生れながら、牛蛙と綽名されるほど醜いふみ枝は、母シヲの淫蕩な美しさを憎悪する。しかしふみ枝の娘は、シヲに生き写しの、禍々しいまでの美貌を備えていた。美女と醜女が一代交替で生れるのは、禁忌を犯した罰か、土俗の死霊の祟りなのか――。呪われた家系を生きた六代の女たち、愛欲と怨念にまみれた、百年の因果の物語。
カッコーの歌
フランシス・ハーディング
東京創元社 2019-1-21
自己評価:

「あと七日」笑い声と共に言葉が聞こえる。 わたしは……わたしはトリス。池に落ちて記憶を失ったらしい。母、父、そして妹ペン。ペンはわたしをきらっている、わたしが偽者だと言う。破りとられた日記帳のページ、異常な食欲、恐ろしい記憶。そして耳もとでささやく声。「あと六日」。わたしに何が起きているの? 大評判となった『嘘の木』の著者が放つ、ファンタジーの傑作。
贖罪の街(上) (講談社文庫)
贖罪の街(下) (講談社文庫)
マイクル・コナリー
講談社 2018-12-14
自己評価:

自宅で強姦の上、撲殺された市政担当官補レキシー・パークス。被害者の体に残されたDNAが合致したため逮捕されたのは、ハラーの古くからの顧客であり、元はギャングの一員だったが、更生して画家として生計を立てているダカン・フォスター。 ハラーは、フォスターの無実を確信しており、ボッシュに事件調査の協力を求める。



カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)
カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)
アンソニー・ホロヴィッツ
東京創元者 2018-9-28
自己評価:

1955年7月、サマセット州にあるパイ屋敷の家政婦の葬儀が、しめやかに執りおこなわれた。その死は、小さな村の人間関係に少しずつひびを入れていく。名探偵アティカス・ピュントの推理は―。『カササギ殺人事件』の原稿を読んで激怒した編集者のわたしを待っていたのは、予想だにしない事態だった――。夢中になって読むこと間違いなし、これがミステリの面白さの原点。
  • 第一位『このミステリーがすごい!』(2019)
  • 第一位『週刊文春ミステリーベスト10』(2018)
  • 第一位『本格ミ ステリ・ベスト10』(2019)
  • 第一位『このミステリーがすごい!』(2019)
数字を一つ思い浮かべろ (文春文庫)
ジョン・ヴァードン
文春文庫 2018-9-4
自己評価:

数字を一つ思い浮かべろ。その奇妙な封書にはそう記されていた。658という数字を思い浮かべた男が同封されていた封筒を開くと、そこにあった数字は「658」──数々の難事件を解決してきた退職刑事に持ち込まれた怪事は、手品めいた謎と奇怪な暗示に彩られた連続殺人に発展する。眩惑的な奇術趣味と謎解きの興趣あふれる華麗なミステリ。
  • 第四位『本格ミステリ・ベスト10』(2019)
  • 第七位『週刊文春ミステリーベスト10』(2018)
  • 第九位『このミステリーがすごい!』(2019)
任務の終わり 上
任務の終わり 下
スティーヴン・キング
文藝春秋 2018-9-21
自己評価:

6年前に暴走車を駆って大量殺人を犯したブレイディは、脳神経科クリニックに入院していた。だが、その周囲で怪事が発生する。唯一の手がかりは携帯ゲーム機〈ザピット〉。すでに製造中止となったマシンが事件の現場で見つかっていた。メルセデス・キラーが何かを画策している。だが病室を出ることもできない彼に、いったい何ができるというのか。 主治医や病院職員らの奇怪な行動の目的は。キングにしか書けない最強のミステリー、完結。
宵待草夜情―連城三紀彦傑作推理コレクション
連城 三紀彦
角川春樹事務所 1998-07
自己評価:

「さっき、棄てるっていったのは命のこと? 命の棄て場所を探してるってこと?」。友人を裏切り、人生を自堕落に過ごしている古宮の前に現れた鈴子。彼女もまた悲しい宿命を持った者だった。大正の東京を舞台とした、はかない男女の交歓を軸に描かれる表題作をはじめ、「能師の妻」「野辺の露」「花虐の賦」「未完の盛装」の全五篇を収録した短編集。
変調二人羽織
連城 三紀彦
光文社 2010-01-13
自己評価:

東京の夜空に珍しく一羽の鶴が舞った夜、ひとりの落語家・伊呂八亭破鶴が殺された。舞台となった密室にいたのはいずれも破鶴に恨みを抱く関係者ばかり。捜査で続々と発覚する新事実。そして、衝撃の真相は。初期の傑作「変調二人羽織」を含む、読者を唸らせる連城ミステリ五編を収録した永久保存版。
花殺し月の殺人――インディアン連続怪死事件とFBIの誕生
デイヴィッド・グラン
早川書房 2018-05-17
自己評価:

1920年代、アメリカ南部オクラホマ州。先住民オセージ族が「花殺しの月の頃」と呼ぶ5月のある夜に起きた2件の殺人。それは、オセージ族とその関係者20数人が、相次いで不審死を遂げる連続殺人事件の幕開けだった。私立探偵や地元当局が解決に手をこまねくなか、のちのFBI長官フーヴァーは、特別捜査官トム・ホワイトに捜査させるが、解明は困難を極める。石油利権と人種差別が複雑に絡みあう大がかりな陰謀の真相は? 主要メディアで絶賛された犯罪ノンフィクション。
そしてミランダを殺す
ピーター・スワンソン
東京創元社 2018-02-21
自己評価:

空港のバーでテッドは見知らぬ美女リリーに出会う。酔った彼は、妻ミランダの浮気を知ったことを話し「妻を殺したい」と言ってしまう。リリーはミランダは殺されて当然だと断言し、協力を申し出る。だが決行の日が近づいたとき予想外の事件が起こる。男女4人のモノローグで、殺す者と殺される者、追う者と追われる者の策略と攻防を描く傑作ミステリ。
  • 第二位『このミステリーがすごい!』(2019)
  • 第二位『週刊文春ミステリーベスト10』(2018)
U
皆川 博子
文藝春秋 2017-11-28
自己評価:

1915年、ドイツ。イギリスを中心とする連合国に追い詰められたドイツ帝国海軍は、Uボートに捕虜救出作戦を命じた。英仏海峡を越える任務に命を懸けた兵士たちの矜持。1613年、オスマン帝国。最後の輝きを見せるオスマン帝国で、豪華絢爛な宮廷生活をおくる王に捕らわれた少年。母国語を奪われ、イスラム教徒へと強制改宗させられながらも、遠き故郷への帰還をあきらめない少年兵の運命。滅びゆくオスマン帝国と、黄昏のドイツ帝国Uボート。数奇な運命に翻弄される若者たちの物語。
罪責の神々 リンカーン弁護士(上) (講談社文庫)
罪責の神々 リンカーン弁護士(下) (講談社文庫)
マイクル・コナリー
講談社 2017-10-13
自己評価:

売春婦殺害容疑で逮捕されたポン引き、ラコースから弁護依頼を受けるが、被害者は何度も窮地を救ったことのある、かつての依頼人グロリアだった。彼女が名前を変え、ロスに戻り、娼婦に復帰し、殺されていたとは驚きだった。事件を独自に調査したハラーは勝利を確信し、ラコースの弁護を引き受けることにした。
ファインダーズ・キーパーズ 上
ファインダーズ・キーパーズ 下
スティーヴン・キング
文藝春秋 2017-09-29
自己評価:

少年ピートが見つけたトランクには、大金と隠棲する作家の幻の原稿が入っていた。家族のためにピートはお金を役立てようと決めたが、それは出所したばかりの強盗の盗んだものだった。やがて、退職刑事ホッジズのもとに「兄ピートの様子がおかしい」という少女の相談が持ち込まれる。家族を思う少年と、未発表原稿に執着する犯罪者、2人の軌跡が交差する時が迫る…。
湖畔荘〈上〉
湖畔荘〈下〉
ケイト・モートン
東京創元社 2017-08-31
自己評価:

ロンドン警視庁の女性刑事が問題を起こして謹慎処分となった。ロンドンを離れ祖父の家で過ごすうちに、打ち捨てられた屋敷・湖畔荘を偶然発見し、70年前にそこで赤ん坊が消える事件があったことを知る。興味を抱いた刑事は謎に満ちたこの事件を調べ、赤ん坊の姉であるミステリ作家・アリスに連絡をとる。最後の最後で読者を驚かすのは、偶然か、必然か?
  • 第二位『ミステリが読みたい!』(2018)
  • 第三位『週刊文春ミステリーベスト10』(2017)
  • 第四位『このミステリーがすごい!』(2018)
  • 第五位『本格ミステリ・ベスト10』(2018)

熊と踊れ(上)
熊と踊れ(下)
アンデシュ・ルースルンド
ステファン・トゥンベリ
早川書房 2016-09-08
自己評価:

崩壊した家庭で育ったレオら三人兄弟は、大量の銃器を入手し銀行強盗を計画をする。大胆な犯行で警察を翻弄し、次々と銀行を襲撃していく彼らの暴力性は、少年時代に父から学んだものだった。かつて彼らに何がおこったのか。実際の事件をモデルにした最高熱度の北欧ミステリ。
  • 第一位『ミステリが読みたい!』(2017)
  • 第一位『このミステリーがすごい!』(2017)
  • 第二位『週刊文春ミステリーベスト10』(2016)
拾った女
チャールズ・ウィルフォード
扶桑社 2016-07-02
自己評価:

サンフランシスコ、夜。小柄でブロンドの 美しい女がカフェに入ってきた。コーヒーを飲んだあと、自分は文無しのうえハンドバッグをどこかでなくしたという。店で働く元美術講師のハリーは、ヘレンと名乗る酔いどれの女 を連れ出し、街のホテルに泊まらせてやる。 翌日、金を返しにやって来たヘレンと再会したハリーは、衝動的に仕事をやめヘレンと夜の街へ。そのまま同棲を始めた二人だ ったが、彼らの胸中に常につきまとっていたのは、死への抗いがたい誘いだった。
  • 第三位『ミステリが読みたい!』(2017)
  • 第四位『このミステリーがすごい!』(2017)
  • 第五位『週刊文春ミステリーベスト10』(2016)
転落の街(上)
転落の街(下)
マイクル・コナリー
講談社 2016-09-15
自己評価:

絞殺体に残った血痕。DNA再調査で浮上した容疑者は当時8歳の少年だった。ロス市警未解決事件班のボッシュは有名ホテルでの要人転落事件と並行して捜査を進めていくが、事態は思った以上にタフな展開を見せる。2つの難事件の深まる謎と闇。許されざる者をとことん追い詰めていく緊迫のハードボイルド。
  • 第七位『週刊文春ミステリーベスト10』(2016)
  • 第七位『このミステリーがすごい!』(2017)
ありふれた祈り
ウィリアム・ケント・クルーガー
早川書房 2014-12-10
自己評価:

あの夏のすべての死は、ひとりの子供の死ではじまった――。1961年、ミネソタ州の田舎町で両親、姉弟と暮らす13歳のフランクだが、平凡だった日々は、悲劇によって一転する。少年の人生を変えた忘れがたいひと夏を描く、切なさと苦さに満ちた傑作ミステリ。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作。
  • 第一位『ミステリが読みたい!』(2016)
  • 第三位『週刊文春ミステリーベスト10』(2015)
  • 第三位『このミステリーがすごい!』(2016)
悲しみのイレーヌ
ピエール・ルメートル
文藝春秋 2015-10-09
自己評価:

連続殺人の捜査に駆り出されたヴェルーヴェン警部。事件は異様な見立て殺人だと判明。掟破りの大逆転が待つ鬼才のデビュー作。
  • 第一位『週刊文春ミステリーベスト10』(2015)
  • 第二位『このミステリーがすごい!』(2016)
  • 第五位『ミステリが読みたい!』(2017)
  • 第七位『本格ミステリ・ベスト10』(2016)
ネメシス (上) 復讐の女神
ネメシス (下) 復讐の女神
ジョー・ネスボ
集英社 2015-07-17
自己評価:

オスロの中心部で起きた銀行強盗事件。ハリー警部も加わった捜査は難航を極める。そんなある日、彼の元ガールフレンドが死体で発見された。行き詰まる銀行強盗事件の捜査。ハリーに届く謎めいたメール。そしてついに彼に、殺人の容疑が降りかかる。相次ぐどんでん返しの末に浮かぶ真相とは?
欺きの家(上)
欺きの家(下)
ロバート・ゴダード
講談社 2015-07-15
自己評価:

古参社員ケラウェイが命じられたのは社史編纂のための記録探し。──18歳の夏、アルバイトをするケラウェイは創業家の姉弟と出会う。多くの謎を残して死んだ弟、美しい姉との運命の恋。その後も一族では不審な死が重なり、企業は拡大していく。裏切り者は誰なのか? ミステリ読みのための快作。
4488276075悪女は自殺しない
ネレ・ノイハウス
東京創元社 2015-06-12
自己評価:

警察署に復帰した刑事ピアを、自殺に偽装された女性死体が待ち受けていた。実際は薬物による毒殺で、夫の獣医や彼の働く馬専門動物病院の共同経営者たちが疑われる。だが刑事オリヴァーが指揮を執る捜査班が探るうち、隠された数々の事件が繋がりはじめ…。“ドイツミステリの女王”の人気に火をつけたシリーズ第一弾。
ドクター・スリープ 上
ドクター・スリープ 下
スティーヴン・キング
文藝春秋 2015-06-11
自己評価:

『シャイニング』に描かれた惨劇から30年。ダニーを再び襲う悪しきものども。異能力「かがやき」を持つ少女とともに彼は敵に挑む。忌まわしい地に巣食う、忌まわしい者たち。彼らをとめるのが、わたしたちの使命―“かがやき”を武器に、わたしたちは立ち上がる。世界一の物語作家によるエンタテインメント巨編。
猟犬
ヨルン・リーエル・ホルスト
早川書房 2015-02-05
自己評価:

17年前の誘拐殺人事件の証拠は偽造されていた。捜査を指揮した刑事ヴィスティングは責任を問われて停職処分を受ける。自分の知らないところで何が行なわれたのか? 真犯人は誰なのか? 新聞記者の娘リーネに助けられながら、ヴィスティングはひとり真相を追う。しかしそのとき、新たな事件が起きていた。北欧のミステリ賞を独占した傑作警察小説。
悲嘆の門(上)
悲嘆の門(下)
宮部 みゆき
毎日新聞社 2015-01-15
自己評価:

ネットに溢れる殺人者の噂を追う大学一年生・孝太郎。“動くガーゴイル像”の謎に憑かれる元刑事・都築。人の心に渇望が満ちる時、姿を現すものは? 圧巻の終章に向けて物語は加速する。このめくるめく結末に震撼せよ。
〔1〕 名前のない男たち
〔2〕ダーク・ウィンター
〔3〕 遠くの敵
テリー・ヘイズ
早川書房 2014-08-22
自己評価:

アメリカの諜報組織に属する十万人以上の諜報員を日夜監視する極秘機関。この機関に採用された私は、過去を消し、偽りの身分で活動してきた。あの9月11日までは……引退していた男を闇の世界へと引き戻したのは〈サラセン〉と呼ばれるたった一人のテロリストだった。彼が単独で立案したテロ計画が動きはじめた時、アメリカは名前のない男にすべてを託す。巨大スケールと比類なきスピード感で放つ、超大作サスペンス開幕。
  • 第四位『このミステリーがすごい!』(2015)
  • 第七位『週刊文春ミステリーベスト10』(2014)
死のドレスを花婿に
ピエール・ルメートル
柏書房 2009-07-24
自己評価:

悪夢に苦しめられるのが怖いから、眠らない。何でも忘れてしまうから、行動を逐一メモにとる。ほんの一年前まで、ソフィーは有能なキャリアウーマンだったが、ふとしたことから破滅へと転落する。そしていつしか、ソフィーのまわりに死体が転がり始めたのだった。でも彼女には、天性の知能と強い生命力が備わっていたのだ。ある偽装によって自ら道を切り開いていくや、ついには、自分を取り巻く恐るべき真実に突き当たる……歪んだ行為への正しい対応が生むカタルシス。脅威のサイコサスペンス。
刑事マルティン・ベック ロセアンナ
マイ・シューヴァル ペール・ヴァールー
角川書店 2014-09-25
自己評価:

全裸女性の絞殺死体が、閘門で見つかった。身元不明の遺体に事件は膠着するかに見えた折、アメリカの地方警察から一通の電報が。被害者と関係をもった男が疑われるが――。警察小説の金字塔シリーズ・第一作。
その女アレックス
ピエール・ルメートル
文藝春秋 2014-09-02
自己評価:

監禁され、死を目前にした女アレックス――彼女の心に秘められた壮絶な計画とは? あなたの予想を全て裏切る究極のサスペンス。
  • 第一位『このミステリーがすごい!』(2015)
  • 第一位『ミステリが読みたい!』(2015)
  • 第一位『週刊文春ミステリーベスト10』(2014)
  • 第十位『本格ミステリ・ベスト10』(2015)
ゴーストマン 時限紙幣
ロジャー・ ホッブズ
文藝春秋 2014-08-08
自己評価:

48時間後、120万ドルの紙幣は爆発する。盗んだやつらはそれを知らない。爆発する前に奪回するのが私の仕事だ。現在と過去、二つの大仕事はいかに決着するのか? 精密なプロット、クールな文体、非情な世界観。25歳の天才による驚異のクライム・ノワール。
  • 第三位『このミステリーがすごい!』(2015)
  • 第三位『ミステリが読みたい!』(2015)
  • 第三位『週刊文春ミステリーベスト10』(2014)
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