CATEGORY : BOOK REVIEW

名画の謎 陰謀の歴史篇 (文春文庫)
中野 京子
文藝春秋 2018-03-09
自己評価:

人あるところに思惑あり。歴史をあぶり出す17の人間ドラマ。人間とはなんと興味深い生きものなのか――著者の深い眼差しと洞察で、選挙、決闘、手紙、さらには画中画や女性のバッグまで、絵に秘められた意味が解き明かされる。
オリジン 上
オリジン 下
ダン・ブラウン
KADOKAWA 2018-02-28
自己評価:

宗教象徴学者ラングドンは、スペインを訪れていた。元教え子のカーシュが、“われわれはどこから来たのか”“われわれはどこへ行くのか”という人類最大の謎を解き明かす映像を発表するというのだ。カーシュが登場した次の瞬間、彼は額を撃ち抜かれて絶命した。暗殺は宗教界によるものか? スペイン王宮の差し金か? 誰も信用できない中で、ラングドンと美貌の美術館館長・アンブラは、人工知能ウィンストンの助けを借りて謎に迫る。
特捜部Q―自撮りする女たち― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
ユッシ エーズラ・オールスン
早川書房 2018-01-10
自己評価:

特捜部Qに閉鎖の危機が訪れる。検挙率の上がらないQには周囲から厳しい目が注がれていた。そんな中、王立公園で老女が殺害される事件が発生。さらには若い女性ばかりを襲うひき逃げ事件が――。次々と起こる事件に関連は? 一方、ローセは苦悩の淵に…… 。
ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 上
ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 下
ダヴィド・ラーゲルクランツ
早川書房 2017-12-19
自己評価:

2カ月の懲役刑を受けたリスベットは最高の警備を誇る女子刑務所に収容されるが、そこではギャングの一員である囚人ベニートが、美貌の女囚ファリアに暴行を加えていた。見過ごすことのできない彼女は、囚人はおろか看守までも支配するベニートとの対決を決意する。さらにリスベットは、元後見人のパルムグレンとの面会で、“レジストリー"なる機関の存在に気づき、自らの子供時代に大きな秘密が潜んでいることを知った。ミカエルはリスベットから突然、レオ・マンヘイメルという人物の調査を依頼される。この男は何者なのか? そして、刑務所の外では、思いもよらぬ痛ましい殺人事件が起きた。
嘘の木
フランシス・ハーディング
東京創元社 2017-10-21
自己評価:

高名な博物学者で牧師のサンダース師による世紀の大発見。だがそれが捏造だという噂が流れ、一家は世間の目を逃れるようにヴェイン島へ移住する。だが噂は島にも追いかけてきた。そんななかサンダース師が謎の死を遂げる。自殺ならば大罪だ。密かに博物学者を志す娘のフェイスは、父の死因に疑問を抱く。奇妙な父の手記。嘘を養分に育ち、真実を見せる実をつける不思議な木。フェイスは真相を暴くことができるのか?
U
皆川 博子
文藝春秋 2017-11-28
自己評価:

1915年、ドイツ。イギリスを中心とする連合国に追い詰められたドイツ帝国海軍は、Uボートに捕虜救出作戦を命じた。英仏海峡を越える任務に命を懸けた兵士たちの矜持。1613年、オスマン帝国。最後の輝きを見せるオスマン帝国で、豪華絢爛な宮廷生活をおくる王に捕らわれた少年。母国語を奪われ、イスラム教徒へと強制改宗させられながらも、遠き故郷への帰還をあきらめない少年兵の運命。滅びゆくオスマン帝国と、黄昏のドイツ帝国Uボート。数奇な運命に翻弄される若者たちの物語。
キリング・ゲーム (文春文庫)
ジャック・カーリイ
文藝春秋 2017-10-06
自己評価:

連続殺人の被害者の共通点は何か。過去の経験から「動機なき無差別殺人」などないと信じるカーソンだったが、突破口は一向に見えない。一方、殺人犯は微細な証拠も残さぬように細心の注意を払って殺人を遂行していた。ルーマニアで心理実験の実験台になった犯人の心の闇に大胆な罠を仕込んだシリーズ屈指の驚愕作。
  • 第六位『本格ミステリ・ベスト10』(2018)
罪責の神々 リンカーン弁護士(上) (講談社文庫)
罪責の神々 リンカーン弁護士(下) (講談社文庫)
マイクル・コナリー
講談社 2017-10-13
自己評価:

売春婦殺害容疑で逮捕されたポン引き、ラコースから弁護依頼を受けるが、被害者は何度も窮地を救ったことのある、かつての依頼人グロリアだった。彼女が名前を変え、ロスに戻り、娼婦に復帰し、殺されていたとは驚きだった。事件を独自に調査したハラーは勝利を確信し、ラコースの弁護を引き受けることにした。
永遠に残るは(上): クリフトン年代記 第7部
永遠に残るは(下): クリフトン年代記 第7部
ジェフリー・アーチャー
新潮社 2017-10-28
自己評価:

ハリーはバッキンガム宮殿で爵位を授けられた。新首相マーガレット・サッチャーから閣僚に任命されたエマ。選挙では敗れたものの、遂に家庭の幸福を得たジャイルズ。彼らの人生は、それぞれに頂点を迎えようとしていたとき、クリフトン家を悪夢のような病魔が襲う。悲嘆そして絶望と闘う一家に、やがて信じ難い結末が……稀代の物語作家が満を持して描き上げた衝撃と余韻消え去らぬ終幕。
スティール・キス
ジェフリー・ディーヴァー
文藝春秋 2017-10-30
自己評価:

殺人犯を追跡中の刑事アメリアの目前で、エスカレーターが通行人を巻き込んだ。救助活動もむなしく男は死亡、殺人犯も逃走してしまった。ある事件をキッカケにライムが警察の顧問を退いた今、アメリアは単身、捜査を続けるほかなかった。一方ライムは、エスカレーター事故の遺族から民事訴訟のために調査を依頼される。ライムの弟子として働き始めたジュリエットを交え、調査が開始される。なぜエスカレーターは不具合を起こしたのか?

13・67
陳 浩基
文藝春秋 2017-09-30
自己評価:

2013年から1967年へ香港警察の名刑事の人生を遡り、権力者と民衆の相克、香港という存在が孕む矛盾を描く華文ミステリー。
  • 第一位『週刊文春ミステリーベスト10』(2017)
  • 第一位『本格ミステリ・ベスト10』(2018)
  • 第二位『このミステリーがすごい!』(2018)
素敵な日本人 東野圭吾短編集
東野 圭吾
光文社 2017-03-30
自己評価:

登場する人物がどこか知人に似ていたり、あなた自身にも経験のあるトラブルだったり、つい思い浮かべてしまう妄想の具現化だったり、読み心地はさまざま。ぜひ、ゆっくり読んでください。豊饒で多彩な短編ミステリーが、日常の倦怠をほぐします。
ファインダーズ・キーパーズ 上
ファインダーズ・キーパーズ 下
スティーヴン・キング
文藝春秋 2017-09-29
自己評価:

少年ピートが見つけたトランクには、大金と隠棲する作家の幻の原稿が入っていた。家族のためにピートはお金を役立てようと決めたが、それは出所したばかりの強盗の盗んだものだった。やがて、退職刑事ホッジズのもとに「兄ピートの様子がおかしい」という少女の相談が持ち込まれる。家族を思う少年と、未発表原稿に執着する犯罪者、2人の軌跡が交差する時が迫る…。
湖の男
アーナルデュル・インドリダソン
東京創元社 2017-09-21
自己評価:

干上がった湖の底で発見された白骨。頭蓋骨には穴があき、壊れたソ連製の盗聴器が体に結びつけられている。エーレンデュルらは、丹念な調査の末、ひとつの失踪事件に行き当たった。農機具のセールスマンが、婚約者を残し消息を絶ったのだ。男は偽名を使っていた。男は何者で、何故消されたのか? 過去に遡るエーレンデュルの捜査が浮かびあがらせたのは、時代に翻弄された哀しい人々の真実だった。北欧ミステリの巨人渾身の大作。
  • 第六位『ミステリが読みたい!』(2018)
  • 第七位『週刊文春ミステリーベスト10』(2017)
この世の春 上
この世の春 下
宮部 みゆき
新潮社 2017-08-31
自己評価:

時は宝永七年(1710年)江戸時代半ば。下野北見藩二万石に政変が起きる。若き六代藩主・北見若狭守重興が病重篤につき隠居するが、真相は主君押込(家の存続のため、行跡の悪い主君を強制的に監禁すること)であり、原因は重興の心の病だという。目鼻を持たぬ仮面に怯える青年は、恐怖の果てにひとりの少年をつくった。悪が幾重にも憑依した一族の救世主に、この少年はなりうるのか――。
  • 第九位『週刊文春ミステリーベスト10』(2017)
湖畔荘〈上〉
湖畔荘〈下〉
ケイト・モートン
東京創元社 2017-08-31
自己評価:

ロンドン警視庁の女性刑事が問題を起こして謹慎処分となった。ロンドンを離れ祖父の家で過ごすうちに、打ち捨てられた屋敷・湖畔荘を偶然発見し、70年前にそこで赤ん坊が消える事件があったことを知る。興味を抱いた刑事は謎に満ちたこの事件を調べ、赤ん坊の姉であるミステリ作家・アリスに連絡をとる。最後の最後で読者を驚かすのは、偶然か、必然か?
  • 第二位『ミステリが読みたい!』(2018)
  • 第三位『週刊文春ミステリーベスト10』(2017)
  • 第四位『このミステリーがすごい!』(2018)
  • 第五位『本格ミステリ・ベスト10』(2018)

怒り 上 (小学館文庫)
怒り 下 (小学館文庫)
ジグムント・ミウォシェフスキ
小学館 2017-07-06
自己評価:

ポーランド北部の工事現場で、白骨死体が見つかった。検察官テオドル・シャツキは、現場が病院に続く防空壕だったことから、戦時中のドイツ人の遺体と考えていた。ところが検死の結果、遺体の男は十日前には生きていたことが判明、この短期間で白骨化することはあり得ない。さらに調査を続けると、複数の人間の骨が入り交じっていた。やがて、この男は生きたまま大量の配水管洗浄剤で溶かされて死んだことがわかるが…。
晩夏の墜落 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
晩夏の墜落 下 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ノア・ホーリー
早川書房 2017-07-06
自己評価:

プライベートジェット機が墜落した。乗り合わせていた画家のスコットは救助した男の子とともに泳いで生還を果たす。墜落原因の特定が難航する一方で、乗客の中にメディア王や富豪が含まれていたことから、全米を過激な陰謀論が飛び交うことに。はたして偶然の事故なのか? 加熱する報道の矛先はスコットへと向けられる。
  • 第六位『週刊文春ミステリーベスト10』(2017)
宿命の地(上) 1919年三部作 3 (講談社文庫)
宿命の地(下) 1919年三部作 3 (講談社文庫)
ロバート・ゴダード
講談社 2017-05-16
自己評価:

1919年春、第一次大戦後のパリではじまった愛と憎しみの国際諜報戦は、スコットランド、ロンドン、マルセイユを経て、夏の日本へ。英・米・独・露のスパイに運命を翻弄されたマックスは、東京で亡父の真意を知り、謎に包まれた京都の古城に潜入、囚われ人を救出しようと試みる。三部作、感動の完結篇。
ブラックボックス(上)
ブラックボックス(下)
マイクル・コナリー
講談社 2017-05-16
自己評価:

ロス暴動大混乱の最中に発生した20年前のジャーナリスト殺人はボッシュにとって最初の未解決事件でもあった。薬莢を最新鑑識技術で調べると、凶器の銃が他の殺人にも使用されていたことが判明。捜査の末に発見した銃から削り取られたシリアルナンバーを復元すると、湾岸戦争当時の軍との関わりが明らかとなる。事件は急転、不穏な展開を見せ始めた。
刺青の殺人者 (創元推理文庫)
アンドレアス・グルーバー
東京創元社 2017-04-12
自己評価:

全身の骨が折られ、血が抜かれた若い女性の遺体が、ライプツィヒの貯水池で見つかった。娘の遺体を確認した母ミカエラは、犯人を捜し出し、姉と共に家出したままの妹娘を探し出そうとする。事件を担当する上級警部ヴァルターは、暴走するミカエラに手を焼きつつ調べを進める。一方ウィーンの弁護士エヴァリーンは、女性殺害の嫌疑をかけられた医師の弁護依頼を受けていた。
灰色の密命(上) 1919年三部作 2
灰色の密命(下) 1919年三部作 2
ロバート・ゴダード
講談社 2017-03-15
自己評価:

ドイツのスパイ網指揮者レンマーを陥れるべく二重スパイとなったマックスは、ドイツ軍艦から極秘ファイルの回収を命じられる。レンマー打倒の材料となる極秘ファイルの解読を試みるマックスらに立ちはだかる意外な刺客。レンマーのスパイ網は身内にも張り巡らされていた。一方、日本代表団の新たな代表となった戸村伯爵とその息子が、マックスらの行く手を阻む。ゴダードが紡ぐ壮大なスケールの国際諜報戦、いよいよ佳境へ。

バルコニーの男 刑事マルティン・ベック
マイ・シューヴァル ペール・ヴァールー
KADOKAWA 2017-03-25
自己評価:

ストックホルム中央の公園で女児の死体が見つかった。彼女は前年、不審な男に話しかけられ、警察に証言を残していた。そのわずか二日後に別の公園で新たに少女が殺害され、ストックホルム市民は恐怖に打ち震えた。連続少女暴行殺人事件に、刑事マルティン・ベックは仲間と事件に取り組むが、手がかりは三歳の男の子のたどたどしい証言と、強盗犯の記憶のみ。捜査は行き詰まる。
失踪者〈上〉 (創元推理文庫)
失踪者〈下〉 (創元推理文庫)
シャルロッテ・リンク
東京創元社 2017-01-28
自己評価:

イングランドの田舎町に住むエレインは、幼馴染みのロザンナの結婚式に招待へと出発したが、空港で足止めされ、親切な弁護士の家に一泊したのを最後に失踪した。結婚後、仕事から離れていたロザンナは事件の取材を始める。弁護士は何か知っているのか? 彼女は自発的に姿を消したのか? ロザンナは調査に深入りしていく。そしてエレイン生存の情報が……。
悪魔の星 上
悪魔の星 下
ジョー・ネスボ
集英社 2017-02-17
自己評価:

3年前の同僚刑事が殺された事件を追い続けるハリーだが、証拠を得られず生き詰まり、酒におぼれて免職の通達が。そんな中、オスロを震撼させる猟奇的事件が起こり、ハリーも捜査に加わる。被害者はいずれかの指を切断され、遺留品に赤い五芒星形のダイヤモンドが…。犯人像に苦悩するハリー。北欧ミステリーを牽引する作家の傑作。
  • 第八位『ミステリが読みたい!』(2018)

氷結 上
氷結 下
ベルナール・ミニエ
ハーパーコリンズ・ ジャパン 2016-11-25
自己評価:

標高2千メートルの水力発電所で、皮を剥がれ吊るされた馬の首なし死体が見つかった。持ち主は政財界に通じる大富豪。 上層部から馬殺し解決の特命を受けた警部セルヴァズは、 美貌の女性憲兵隊大尉ジーグラーを相棒に捜査を始めるが、 現場からある猟奇殺人鬼のDNAが採取され、事件は不気味な様相を呈すことに―― 。

狩人の悪夢
有栖川 有栖
KADOKAWA 2017-01-28
自己評価:

人気ホラー作家・白布施に誘われ、ミステリ作家の有栖川有栖は、彼の家「夢守荘」を訪問することに。そこには、「眠ると必ず悪夢を見る部屋」があるという。しかしアリスがその部屋に泊まった翌日、白布施のアシスタントが住んでいた「獏ハウス」と呼ばれる家で、右手首のない女性の死体が発見される。臨床犯罪学者・火村と、相棒のミステリ作家・アリスが、悪夢のような事件の謎を解き明かす。
  • 第二位『本格ミステリ・ベスト10』(2018)
  • 第四位『ミステリが読みたい!』(2018)
  • 第四位『週刊文春ミステリーベスト10』(2017)
  • 第六位『このミステリーがすごい!』(2018)
希望荘
宮部 みゆき
小学館 2016-06-20
自己評価:

家族と仕事を失った杉村三郎は、私立探偵事務所を開業する。ある日、亡き父が生前に残した殺人の告白の真偽を調査してほしいという依頼が舞い込む。果たして父は人殺しだったのか。35年前の殺人事件の関係者を調べていくと、昨年発生した女性殺害事件を解決するカギが隠されていた。(表題作「希望荘」)。私立探偵・杉村三郎が4つの難事件に挑む。
  • 第四位『週刊文春ミステリーベスト10』(2016)
  • 第九位『このミステリーがすごい!』(2017)
謀略の都(上) 1919年三部作①
謀略の都(下) 1919年三部作①
ロバート・ゴダード
講談社 2017-01-13
自己評価:

1919年春。講和条約締結のため各国代表団がパリで協議を進めるなか、英国の外交官が謎の死を遂げた。元空軍パイロットの次男マックスは父の知人らの協力を得て解明を進めるが、ドイツのスパイ網指揮者の存在が浮上してほどなく、命の危険に晒されてしまう。第一次大戦後の混沌を生きるスパイ小説新シリーズ、いよいよ開幕。
そして誰もいなくなった
アガサ・クリスティー
早川書房 2003-10
自己評価:

さまざまな職業、年齢、経歴の十人がU・N・オーエンと名乗る富豪からインディアン島に招待された。しかし、肝心の招待主は姿を見せず、客たちが立派な食卓についたとき、どこからともなく客たちの過去の犯罪を告発してゆく声が響いてきた。そして童謡のとおりに、一人また一人と…ミステリの女王の最高傑作。
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