CATEGORY : BOOK REVIEW

いけない
道尾 秀介
文藝春秋 2019-7-10
自己評価:

各章の最終ページを捲ると現れる地図や写真の意味が解った瞬間、物語の別の顔が見えてくる……。最終章まで油断禁止の驚愕ミステリ。
訣別(上)
訣別(下)
マイクル・コナリー
講談社文庫 2019-7-12
自己評価:

ボッシュはサンフェルナンド市の市警察に誘われ、無給の嘱託刑事として勤務していた。ある日、大企業のオーナーである富豪に名指しで指名され、学生時代に妊娠させた恋人を探してほしいと頼まれる。老い先短い老人は未婚で子孫はおらず、もし血縁者がいれば、会社の将来を左右する事態になる──あたかもフィリップ・マーロウのように、探偵として街を駆け抜けるボッシュシリーズ新境地!
刑罰
フェルディナント・フォン・シーラッハ
東京創元者 2019-6-12
自己評価:

ダイバースーツを着て浴室で死んでいた男。裁判で証人の抱える孤独に同情してしまった参審員。人身売買で起訴された犯罪組織のボスを弁護する新人弁護士。高級ホテルの部屋で麻薬常習者になったエリート男性。――実際の事件に材を得て、法律で裁けない罪をめぐる犯罪者や弁護士たちの素顔を、切なくも鮮やかに描きだす珠玉の短篇集。
国語教師
ユーディト・W ・タシュラー
集英社 2019-5-24
自己評価:

16年ぶりに偶然再会した元恋人同士の男女。ふたりはかつてのように物語を創作して披露し合う。作家のクサヴァーは自らの祖父をモデルにした一代記を語った。国語教師のマティルダは若い男を軟禁する女の話を語った。しかしこの戯れこそが、あの暗い過去の事件へふたりを誘ってゆく。物語に魅了された彼らの人生を問う、ドイツ推理作家協会賞受賞作。
おまえの罪を自白しろ
真保 裕一
文藝春秋 2019-4-12
自己評価:

衆議院議員の宇田清治郎は、総理がらみの疑惑を糾弾されていた。その最中、三歳になる孫娘が誘拐された。犯人の要求は、罪の自白!タイムリミットは、翌日の午後五時。犯人の動機は宇田家への怨恨か。総理の罪を暴くことにあるのか。保身のための駆け引きを模索する官邸サイドと戦う宇田一族。
ねじれた家 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
アガサ・クリスティー
早川書房 2004-6-14
自己評価:

ねじれた家に住む心のねじれた老人が毒殺された。根性の曲がった家族と巨額の財産を遺して。状況は内部の者の犯行を示唆し、若い後妻、金に窮していた長男などが互いに疑心暗鬼の目を向け合う。そんな中、恐るべき第二の事件が…。マザー・グースを巧みに組み入れ、独特の不気味さを醸し出す女史十八番の童謡殺人。
昨日がなければ明日もない
宮部 みゆき
文藝春秋 2018-11-30
自己評価:

『希望荘』以来2年ぶりの杉村三郎シリーズ第5弾。中篇3本を収録する本書のテーマは、「杉村vs.〝ちょっと困った〟女たち」。自殺未遂をし消息を絶った主婦、訳ありの家庭の訳ありの新婦、自己中なシングルマザーを相手に、私立探偵・杉村が奮闘する。
座席ナンバー7Aの恐怖
セバスチャン・フィツェック
文藝春秋 2019-3-8
自己評価:

旅客機に乗り込んだ飛行機恐怖症の精神科医クリューガー。彼を見舞ったのは想像を絶する悪夢だった。誘拐された娘を救いたければ、この飛行機を墜落させろ。それが犯人の要求だった。恐怖と苦悩にさいなまれるクリューガー。乗客乗員と娘の命を守るには、着陸までに無数の謎を解明しなくてはならない。ドイツでベストセラーを記録したタイムリミット航空サスペンス。
べっぴんぢごく (新潮文庫)
岩井 志麻子
新潮社 2008-8-28
自己評価:

死霊が彷徨い、腐臭漂う岡山の寒村。村で一番の分限者の家に生れながら、牛蛙と綽名されるほど醜いふみ枝は、母シヲの淫蕩な美しさを憎悪する。しかしふみ枝の娘は、シヲに生き写しの、禍々しいまでの美貌を備えていた。美女と醜女が一代交替で生れるのは、禁忌を犯した罰か、土俗の死霊の祟りなのか――。呪われた家系を生きた六代の女たち、愛欲と怨念にまみれた、百年の因果の物語。
ノースライト
横山 秀夫
新潮社 2019-2-22
自己評価:

一級建築士の青瀬は、信濃追分へ車を走らせていた。望まれて設計した新築の家。施主の一家も、新しい自宅を前に、あんなに喜んでいたのに…。Y邸は無人だった。そこに越してきたはずの家族の姿はなく、電話機以外に家具もない。ただ一つ、浅間山を望むように置かれた「タウトの椅子」を除けば…。このY邸でいったい何が起きたのか?
カッコーの歌
フランシス・ハーディング
東京創元社 2019-1-21
自己評価:

「あと七日」笑い声と共に言葉が聞こえる。 わたしは……わたしはトリス。池に落ちて記憶を失ったらしい。母、父、そして妹ペン。ペンはわたしをきらっている、わたしが偽者だと言う。破りとられた日記帳のページ、異常な食欲、恐ろしい記憶。そして耳もとでささやく声。「あと六日」。わたしに何が起きているの? 大評判となった『嘘の木』の著者が放つ、ファンタジーの傑作。
心霊電流 上
心霊電流 下
スティーヴン・キング
文藝春秋 2019-1-30
自己評価:

6歳の僕の前にあらわれたジェイコブス師は、神を呪う説教を執り行ったのち、町から出て行った。しかしその後も僕は、あの牧師と何度も再会することになる。彼は会うたびごとに名前を変え、「聖なる電気」なるものを操る教祖にのぼりつめる。キングが怪奇小説の巨匠たちに捧げた慟哭と狂気と恐怖の物語。
贖罪の街(上) (講談社文庫)
贖罪の街(下) (講談社文庫)
マイクル・コナリー
講談社 2018-12-14
自己評価:

自宅で強姦の上、撲殺された市政担当官補レキシー・パークス。被害者の体に残されたDNAが合致したため逮捕されたのは、ハラーの古くからの顧客であり、元はギャングの一員だったが、更生して画家として生計を立てているダカン・フォスター。 ハラーは、フォスターの無実を確信しており、ボッシュに事件調査の協力を求める。
本と鍵の季節
米澤 穂信
集英社  2018-12-14
自己評価:

堀川次郎は高校二年の図書委員。利用者のほとんどいない放課後の図書室で、同じく図書委員の松倉詩門と当番を務めている。そんなある日、図書委員を引退した先輩女子が訪ねてきた。亡くなった祖父が遺した開かずの金庫、その鍵の番号を探り当ててほしいというのだが…。図書室に持ち込まれる謎に、男子高校生ふたりが挑む全六編。
炎の色 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
炎の色 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ピエール・ルメートル
早川書房  2018-11-20
自己評価:

1927年2月、パリ。一大帝国を築いた実業家の葬儀が進む中、故人の孫が落ちる。長女マドレーヌは亡父の地位と財産を相続したものの、息子の看護に追われる日々を送る。そのあいだに、彼女を陥れる陰謀が着々と進んでいた。ヨーロッパでファシズムが台頭しつつある1930年代、新たな戦争の影がしのびよるパリでくりひろげられる、息もつかせぬ復讐譚。




カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)
カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)
アンソニー・ホロヴィッツ
東京創元者 2018-9-28
自己評価:

1955年7月、サマセット州にあるパイ屋敷の家政婦の葬儀が、しめやかに執りおこなわれた。その死は、小さな村の人間関係に少しずつひびを入れていく。名探偵アティカス・ピュントの推理は―。『カササギ殺人事件』の原稿を読んで激怒した編集者のわたしを待っていたのは、予想だにしない事態だった――。夢中になって読むこと間違いなし、これがミステリの面白さの原点。
  • 第一位『このミステリーがすごい!』(2019)
  • 第一位『週刊文春ミステリーベスト10』(2018)
  • 第一位『本格ミ ステリ・ベスト10』(2019)
  • 第一位『このミステリーがすごい!』(2019)
ブラック・スクリーム
ジェフリー・ディーヴァー
文藝春秋 2018-10-19
自己評価:

ニューヨークで起こった誘拐事件の犯人、自称“作曲家”が国外に逃亡。名探偵ライムと刑事アメリア、介護士のトムの3人はあとを追ってナポリに渡り、現地の警察と共同で捜査を開始する。ニューヨークの白人とナポリの難民。被害者をつなぐものは何か? 〈漆黒の絶叫〉に駆りたてられる〈コンポーザー〉の目的は? アメリカ総領事館から持ち込まれた留学生の暴行事件も調査することになったライムは、想像を絶する真相を探り当てることに……。
  • 第十位『週刊文春ミステリーベスト10』(2018)
沈黙のパレード
東野 圭吾
文藝春秋 2018-10-11
自己評価:

突然行方不明になった町の人気娘が、数年後に遺体となって発見された。容疑者は、かつて草薙が担当した少女殺害事件で無罪となった男。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。さらにその男が堂々と遺族たちの前に現れたことで、町全体を憎悪と義憤の空気が覆う。秋祭りのパレード当日、復讐劇はいかにして遂げられたのか。超難問に突き当たった草薙は、アメリカ帰りの湯川に助けを求める。
  • 第四位『このミステリーがすごい!』(2019)
  • 第十位『本格ミステリ・ベスト10』(2019)
落日の門
連城 三紀彦
新潮社 1993-04
自己評価:

スリリングに急反転する愛憎のジグソーパズル。謎が謎を追いかける擬似歴史小説。

数字を一つ思い浮かべろ (文春文庫)
ジョン・ヴァードン
文春文庫 2018-9-4
自己評価:

数字を一つ思い浮かべろ。その奇妙な封書にはそう記されていた。658という数字を思い浮かべた男が同封されていた封筒を開くと、そこにあった数字は「658」──数々の難事件を解決してきた退職刑事に持ち込まれた怪事は、手品めいた謎と奇怪な暗示に彩られた連続殺人に発展する。眩惑的な奇術趣味と謎解きの興趣あふれる華麗なミステリ。
  • 第四位『本格ミステリ・ベスト10』(2019)
  • 第七位『週刊文春ミステリーベスト10』(2018)
  • 第九位『このミステリーがすごい!』(2019)
任務の終わり 上
任務の終わり 下
スティーヴン・キング
文藝春秋 2018-9-21
自己評価:

6年前に暴走車を駆って大量殺人を犯したブレイディは、脳神経科クリニックに入院していた。だが、その周囲で怪事が発生する。唯一の手がかりは携帯ゲーム機〈ザピット〉。すでに製造中止となったマシンが事件の現場で見つかっていた。メルセデス・キラーが何かを画策している。だが病室を出ることもできない彼に、いったい何ができるというのか。 主治医や病院職員らの奇怪な行動の目的は。キングにしか書けない最強のミステリー、完結。
カエルの楽園
百田 尚樹
新潮社 2016-2-26
自己評価:

安住の地を求めて旅に出たアマガエルのソクラテスとロベルトは、平和で豊かな国「ナパージュ」にたどり着く。そこでは心優しいツチガエルたちが、奇妙な戒律を守り穏やかに暮らしていた。ある事件が起こるまでは―。平和とは何か。愚かなのは誰か。大衆社会の本質を衝いた、寓話的「警世の書」。
監禁面接
ピエール・ルメートル
文藝春秋 2018-08-30
自己評価:

失業4年目、57歳のアランは一流企業の最終試験に残るが、その内容は異様なものだった。就職先企業の重役会議を襲撃し、重役たちを監禁、尋問せよというのだ。他の就職希望者とともに、アランは重役室を襲撃する。だが、ここまでで物語はまだ3分の1。知的たくらみとブラックな世界観で贈るノンストップ再就職サスペンス。
  • 第五位『週刊文春ミステリーベスト10』(2018)
  • 第八位『このミステリーがすごい!』(2019)
真夜中の太陽 (ハヤカワ・ミステリ)
ジョー・ネスボ
早川書房 2018-08-07
自己評価:

「隠れ場所にはうってつけだろう」――大金と銃を持ったその男がやってきたのは、少数民族サーミ人が住まうノルウェーの北部。男はウルフと名乗って素性を隠すも、教会の堂守のサーミ人母子としだいに心を通わせていくことになる。最果ての白夜のなかで狩猟者としての日々を過ごす男。自分もまた狩りたてられた獲物であることに、いつか訪れるだろう終わりにおびえながら。
白の恐怖 (光文社文庫)
鮎川 哲也
光文社 2018-08-08
自己評価:

軽井沢の別荘「白樺荘」に、莫大な遺産を相続することになった四人の男女が集まった。だが、生憎の悪天候で雪が降りしきり、別荘は外とは連絡が取れない孤立状態になっていた。そこでひとり、またひとりと殺人鬼の毒牙にかかって相続人が死んでいく…。
燃える部屋(上) (講談社文庫)
燃える部屋(下) (講談社文庫)
マイクル・コナリー
講談社 2018-06-14
自己評価:

定年延長制度最後の年を迎えたボッシュはメキシコ系新米女性刑事ソトとコンビを組むことに。ふたりが担当するのは、10年前演奏中に銃撃され、銃弾による後遺症で亡くなったオルランド・メルセドの事件。体内から取り出した銃弾を手掛かりに捜査が始まった。一方相棒ソトが7歳で経験した未解決の火災についても捜査を進めると、2つの事件が関連し、衝撃の展開となる。
宵待草夜情―連城三紀彦傑作推理コレクション
連城 三紀彦
角川春樹事務所 1998-07
自己評価:

「さっき、棄てるっていったのは命のこと? 命の棄て場所を探してるってこと?」。友人を裏切り、人生を自堕落に過ごしている古宮の前に現れた鈴子。彼女もまた悲しい宿命を持った者だった。大正の東京を舞台とした、はかない男女の交歓を軸に描かれる表題作をはじめ、「能師の妻」「野辺の露」「花虐の賦」「未完の盛装」の全五篇を収録した短編集。
変調二人羽織
連城 三紀彦
光文社 2010-01-13
自己評価:

東京の夜空に珍しく一羽の鶴が舞った夜、ひとりの落語家・伊呂八亭破鶴が殺された。舞台となった密室にいたのはいずれも破鶴に恨みを抱く関係者ばかり。捜査で続々と発覚する新事実。そして、衝撃の真相は。初期の傑作「変調二人羽織」を含む、読者を唸らせる連城ミステリ五編を収録した永久保存版。
死体は嘘をつかない (全米トップ検死医が語る死と真実)
ヴィンセント・ディ・マイオ/ ロン・フランセル
東京創元社 2018-01-31
自己評価:

白人男性による黒人少年射殺は殺人か、正当防衛か? 男児3人は悪魔崇拝者に殺されたのか? オバマ前大統領が声明を出すほどに全米を揺るがした大事件や、悪魔崇拝者の残酷な殺人と思われた事件。その真実を、全米トップ検死医が法医学的に鮮やかに解き明かす。
花殺し月の殺人――インディアン連続怪死事件とFBIの誕生
デイヴィッド・グラン
早川書房 2018-05-17
自己評価:

1920年代、アメリカ南部オクラホマ州。先住民オセージ族が「花殺しの月の頃」と呼ぶ5月のある夜に起きた2件の殺人。それは、オセージ族とその関係者20数人が、相次いで不審死を遂げる連続殺人事件の幕開けだった。私立探偵や地元当局が解決に手をこまねくなか、のちのFBI長官フーヴァーは、特別捜査官トム・ホワイトに捜査させるが、解明は困難を極める。石油利権と人種差別が複雑に絡みあう大がかりな陰謀の真相は? 主要メディアで絶賛された犯罪ノンフィクション。
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