CATEGORY : BOOK REVIEW

刺青の殺人者 (創元推理文庫)
アンドレアス・グルーバー
東京創元社 2017-04-12
自己評価:

全身の骨が折られ、血が抜かれた若い女性の遺体が、ライプツィヒの貯水池で見つかった。娘の遺体を確認した母ミカエラは、犯人を捜し出し、姉と共に家出したままの妹娘を探し出そうとする。事件を担当する上級警部ヴァルターは、暴走するミカエラに手を焼きつつ調べを進める。一方ウィーンの弁護士エヴァリーンは、女性殺害の嫌疑をかけられた医師の弁護依頼を受けていた。
灰色の密命(上) 1919年三部作 2
灰色の密命(下) 1919年三部作 2
ロバート・ゴダード
講談社 2017-03-15
自己評価:

ドイツのスパイ網指揮者レンマーを陥れるべく二重スパイとなったマックスは、ドイツ軍艦から極秘ファイルの回収を命じられる。レンマー打倒の材料となる極秘ファイルの解読を試みるマックスらに立ちはだかる意外な刺客。レンマーのスパイ網は身内にも張り巡らされていた。一方、日本代表団の新たな代表となった戸村伯爵とその息子が、マックスらの行く手を阻む。ゴダードが紡ぐ壮大なスケールの国際諜報戦、いよいよ佳境へ。

バルコニーの男 刑事マルティン・ベック
マイ・シューヴァル ペール・ヴァールー
KADOKAWA 2017-03-25
自己評価:

ストックホルム中央の公園で女児の死体が見つかった。彼女は前年、不審な男に話しかけられ、警察に証言を残していた。そのわずか二日後に別の公園で新たに少女が殺害され、ストックホルム市民は恐怖に打ち震えた。連続少女暴行殺人事件に、刑事マルティン・ベックは仲間と事件に取り組むが、手がかりは三歳の男の子のたどたどしい証言と、強盗犯の記憶のみ。捜査は行き詰まる。
失踪者〈上〉 (創元推理文庫)
失踪者〈下〉 (創元推理文庫)
シャルロッテ・リンク
東京創元社 2017-01-28
自己評価:

イングランドの田舎町に住むエレインは、幼馴染みのロザンナの結婚式に招待へと出発したが、空港で足止めされ、親切な弁護士の家に一泊したのを最後に失踪した。結婚後、仕事から離れていたロザンナは事件の取材を始める。弁護士は何か知っているのか? 彼女は自発的に姿を消したのか? ロザンナは調査に深入りしていく。そしてエレイン生存の情報が……。
悪魔の星 上
悪魔の星 下
ジョー・ネスボ
集英社 2017-02-17
自己評価:

3年前の同僚刑事が殺された事件を追い続けるハリーだが、証拠を得られず生き詰まり、酒におぼれて免職の通達が。そんな中、オスロを震撼させる猟奇的事件が起こり、ハリーも捜査に加わる。被害者はいずれかの指を切断され、遺留品に赤い五芒星形のダイヤモンドが…。犯人像に苦悩するハリー。北欧ミステリーを牽引する作家の傑作。

氷結 上
氷結 下
ベルナール・ミニエ
ハーパーコリンズ・ ジャパン 2016-11-25
自己評価:

標高2千メートルの水力発電所で、皮を剥がれ吊るされた馬の首なし死体が見つかった。持ち主は政財界に通じる大富豪。 上層部から馬殺し解決の特命を受けた警部セルヴァズは、 美貌の女性憲兵隊大尉ジーグラーを相棒に捜査を始めるが、 現場からある猟奇殺人鬼のDNAが採取され、事件は不気味な様相を呈すことに―― 。

狩人の悪夢
有栖川 有栖
KADOKAWA 2017-01-28
自己評価:

人気ホラー作家・白布施に誘われ、ミステリ作家の有栖川有栖は、彼の家「夢守荘」を訪問することに。そこには、「眠ると必ず悪夢を見る部屋」があるという。しかしアリスがその部屋に泊まった翌日、白布施のアシスタントが住んでいた「獏ハウス」と呼ばれる家で、右手首のない女性の死体が発見される。臨床犯罪学者・火村と、相棒のミステリ作家・アリスが、悪夢のような事件の謎を解き明かす。
希望荘
宮部 みゆき
小学館 2016-06-20
自己評価:

家族と仕事を失った杉村三郎は、私立探偵事務所を開業する。ある日、亡き父が生前に残した殺人の告白の真偽を調査してほしいという依頼が舞い込む。果たして父は人殺しだったのか。35年前の殺人事件の関係者を調べていくと、昨年発生した女性殺害事件を解決するカギが隠されていた。(表題作「希望荘」)。私立探偵・杉村三郎が4つの難事件に挑む。
  • 第四位『週刊文春ミステリーベスト10』(2016)
  • 第九位『このミステリーがすごい!』(2017)
謀略の都(上) 1919年三部作①
謀略の都(下) 1919年三部作①
ロバート・ゴダード
講談社 2017-01-13
自己評価:

1919年春。講和条約締結のため各国代表団がパリで協議を進めるなか、英国の外交官が謎の死を遂げた。元空軍パイロットの次男マックスは父の知人らの協力を得て解明を進めるが、ドイツのスパイ網指揮者の存在が浮上してほどなく、命の危険に晒されてしまう。第一次大戦後の混沌を生きるスパイ小説新シリーズ、いよいよ開幕。
そして誰もいなくなった
アガサ・クリスティー
早川書房 2003-10
自己評価:

さまざまな職業、年齢、経歴の十人がU・N・オーエンと名乗る富豪からインディアン島に招待された。しかし、肝心の招待主は姿を見せず、客たちが立派な食卓についたとき、どこからともなく客たちの過去の犯罪を告発してゆく声が響いてきた。そして童謡のとおりに、一人また一人と…ミステリの女王の最高傑作。
機は熟せり(上): クリフトン年代記 第6部
機は熟せり(下): クリフトン年代記 第6部
ジェフリー・アーチャー
新潮社 2016-12-23
自己評価:

エマと宿敵ヴァージニアの裁判が結審を迎えた。決め手となったのは一通の手紙だった。スターリンの所業を暴いた『アンクル・ジョー』の出版に奔走するハリー、東ドイツで出会ったカリンを危険を顧みず呼びよせんとするジャイルズ、そしてセブの新たなる恋。登場人物それぞれが新境地に向う中、金の亡者たちは新たな陰謀に蠢き始めた。欲望と情念がせめぎ合う凄絶無比のサーガ、終幕の序章。
熊と踊れ(上)
熊と踊れ(下)
アンデシュ・ルースルンド
ステファン・トゥンベリ
早川書房 2016-09-08
自己評価:

崩壊した家庭で育ったレオら三人兄弟は、大量の銃器を入手し銀行強盗を計画をする。大胆な犯行で警察を翻弄し、次々と銀行を襲撃していく彼らの暴力性は、少年時代に父から学んだものだった。かつて彼らに何がおこったのか。実際の事件をモデルにした最高熱度の北欧ミステリ。
  • 第一位『ミステリが読みたい!』(2017)
  • 第一位『このミステリーがすごい!』(2017)
  • 第二位『週刊文春ミステリーベスト10』(2016)
許されようとは思いません
芦沢 央
新潮社 2016-06-22
自己評価:

かつて祖母が暮らしていた村を訪ねた「私」。祖母は、同居していた曾祖父を惨殺して村から追放されたのだ。彼女は何故、余命わずかだったはずの曾祖父を殺さねばならなかったのか…究極の選択を迫られた女たちの悲劇を、端正な筆致と鮮やかなレトリックで描き出す、ミステリ短篇集の新たなるマスターピース全5篇。
  • 第五位『このミステリーがすごい!』(2017)
  • 第七位『ミステリが読みたい!』(2017)
  • 第七位『週刊文春ミステリーベスト10』(2016)
沈黙法廷
佐々木 譲
新潮社 2016-11-22
自己評価:

周囲で連続する不審死。被告人の女性は証言台で突然口を閉ざした。警察小説と法廷小説が融合した傑作。絞殺死体で発見されたひとり暮らしの初老男性。捜査線上に家事代行業の女性が浮上した。彼女の周辺では他にも複数の男性の不審死が報じられ、ワイドショーは「またも婚活殺人か?」と騒ぐ。公判で無実を訴える彼女は、しかし証言台で突如、黙秘に転じた。彼女は何を守ろうとしたのか。警察小説の雄が挑む新機軸の長編ミステリ。
拾った女
チャールズ・ウィルフォード
扶桑社 2016-07-02
自己評価:

サンフランシスコ、夜。小柄でブロンドの 美しい女がカフェに入ってきた。コーヒーを飲んだあと、自分は文無しのうえハンドバッグをどこかでなくしたという。店で働く元美術講師のハリーは、ヘレンと名乗る酔いどれの女 を連れ出し、街のホテルに泊まらせてやる。 翌日、金を返しにやって来たヘレンと再会したハリーは、衝動的に仕事をやめヘレンと夜の街へ。そのまま同棲を始めた二人だ ったが、彼らの胸中に常につきまとっていたのは、死への抗いがたい誘いだった。
  • 第三位『ミステリが読みたい!』(2017)
  • 第四位『このミステリーがすごい!』(2017)
  • 第五位『週刊文春ミステリーベスト10』(2016)
転落の街(上)
転落の街(下)
マイクル・コナリー
講談社 2016-09-15
自己評価:

絞殺体に残った血痕。DNA再調査で浮上した容疑者は当時8歳の少年だった。ロス市警未解決事件班のボッシュは有名ホテルでの要人転落事件と並行して捜査を進めていくが、事態は思った以上にタフな展開を見せる。2つの難事件の深まる謎と闇。許されざる者をとことん追い詰めていく緊迫のハードボイルド。
  • 第七位『週刊文春ミステリーベスト10』(2016)
  • 第七位『このミステリーがすごい!』(2017)
ささやく真実
ヘレン・マクロイ
東京創元社 2016-08-31
自己評価:

悪趣味ないたずらで周囲に騒動をもたらす美女クローディアは、知人の研究室から盗みだした強力な自白剤を飲みものに混ぜてふるまい、宴を暴露大会に変えてしまう。その代償か、夜の終わりに彼女は何者かに殺害された。精神科医ウィリング博士が意外な手がかりをもとに指摘する真犯人は? マクロイ屈指の謎解き純度を誇る、傑作本格ミステリ。
  • 第一位『本格ミステリ・ベスト10』(2017)
煽動者
ジェフリー・ディーヴァー
文藝春秋 2016-10-14
自己評価:

キャサリン・ダンス捜査官が「無実だ」と判断した男は麻薬組織の殺し屋だった。ダンスは民事部に異動し、コンサート会場で多数の死傷者が出た一件を担当する。だが現場には不可解なことが多すぎた。この惨事は仕組まれたのではないか? 独自の捜査を開始したダンスだったが、犯人はまたもや死の煽動工作を実行した。卑劣きわまりない愉快犯。そして麻薬組織の殺し屋をめぐる捜査。尋問の天才キャサリン・ダンスを二つの難題が追いつめる。
  • 第六位『週刊文春ミステリーベスト10』(2016)
  • 第十位『このミステリーがすごい!』(2017)
傷だらけのカミーユ
ピエール・ルメートル
文藝春秋 2016-10-07
自己評価:

カミーユ警部の恋人が強盗事件に巻き込まれ瀕死の重傷を。彼女を守るため警部は独断で犯人を追う。
  • 第一位『週刊文春ミステリーベスト10』(2016)
  • 第六位『このミステリーがすごい!』(2017)
  • 第十位『本格ミステリ・ベスト10』(2017)
ザ・サン 上 罪の息子
ザ・サン 下 罪の息子
ジョー・ネスボ
集英社 2016-08-19
自己評価:

サニーの父は警察官だったが、拳銃で自殺した。自分は犯罪組織の内通者だったという遺書を残して。そして彼は今、刑務所にいる。あらゆる収監者がサニーには心を開き、秘密を打ち明けるのだ。サニーの父の死の真相を知る者がそれを明かしたとき、凄絶な復讐劇の幕が開く。現在の北欧ミステリーを牽引するネスボの渾身作。
その雪と血を
ジョー・ネスボ
早川書房 2016-10-06
自己評価:

オーラヴ・ヨハンセンは殺し屋だ。今回の仕事は、不貞を働いているらしいボスの妻を始末すること。いつものように引き金をひくつもりだった。だが彼女の姿を見た瞬間、信じられないことが起こる。オーラヴは恋に落ちてしまったのだ……。雪降りしきる70年代のノルウェーを舞台に北欧ミステリの重鎮が描く、血と愛の物語。
  • 第九位『週刊文春ミステリーベスト10』(2016)
わずか一しずくの血
連城 三紀彦
文藝春秋 2016-09-15
自己評価:

一年以上前に失踪した妻から、突然かかってきた電話。「自分が出ているから」と指示されテレビをつけると、そこには白骨化した左脚が発見されたというニュースが流れていた。妻は生きているのか? 壮大なスケールで繰り広げられる超絶ミステリー。
挑戦者たち
法月 綸太郎
新潮社 2016-08-31
自己評価:

賢明すぎる読者諸君に告ぐ――これは伝説のミステリ奇書である。こんな本、ありか!? パロディありクイズあり迷路あり。レーモン・クノーに触発されて、古今東西の名作のエッセンスに彩られたミステリ万華鏡。ブッキッシュで過剰な仕掛けと洒脱な文体遊戯でマニア悶絶。博覧強記のミステリ作家が放つ、これが究極の「読者への挑戦状」だ。
  • 第八位『ミステリが読みたい!』(2017)
危険なビーナス
東野 圭吾
講談社 2016-08-26
自己評価:

弟が失踪した。彼の妻・楓は、明るくしたたかで魅力的な女性だった。楓は夫の失踪の原因を探るため、資産家である弟の家族に近づく。兄である伯朗は楓に頼まれ協力するが、時が経てば経つほど、彼女に惹かれていく。

ミスター・メルセデス(上)
ミスター・メルセデス(下)
スティーヴン・キング
文藝春秋 2016-08-22
自己評価:

かつて暴走車で多数の人々を無差別に死傷させて逃走した殺人鬼。いまそいつからの挑発の手紙が退職刑事ホッジズのもとに届いた。退職以来、生きる目的を見失っていたホッジズは、新たな犯行を阻止すべく猟犬魂を甦らせて立ち上がる。
  • 第二位『ミステリが読みたい!』(2017)
  • 第三位『週刊文春ミステリーベスト10』(2016)
  • 第三位『このミステリーがすごい!』(2017)
415001910X終わりなき道
ジョン・ハート
早川書房 2016-08-05
自己評価:

少女監禁犯を射殺した刑事エリザベスは、激しい批判にさらされる。だが、同じ頃、彼女の元同僚が刑務所から釈放される。殺人を認め服役していたのだが、エリザベスは彼の潔白を信じていた。誘拐された少女、女性刑事、殺人罪で収監されていた元刑事がそれぞれ隠し続ける衝撃の真実とは?
  • 第八位『ミステリが読みたい!』(2017)
去就: 隠蔽捜査6
今野 敏
新潮社 2016-07-29
自己評価:

大森署管内で女性の連れ去り事件、さらに殺人が勃発。ストーカーによる犯行が濃厚になる中、捜査の過程で署長・竜崎は新任の上役と対立する。家庭でも娘にストーカー騒動が発生。予想不能の事態が公私に続発して…不穏な緊張感漂う最新長篇。

ニック・メイソンの第二の人生
スティーヴ・ハミルトン
KADOKAWA/角川書店 2016-06-18
自己評価:

警官殺しの罪で服役中のニック・メイソンは、ある人物の手配で25年の刑期前に出所した。条件は、携帯電話が鳴ったら出てどんな指示であっても従うこと――。謎めいた指示は何のためなのか? 過酷な日々が始まる。
テロ
フェルディナント・フォン・シーラッハ
東京創元社 2016-07-11
自己評価:

2013年7月26日、ドイツ上空で旅客機がハイジャックされた。テロリストがサッカースタジアムに旅客機を墜落させ、7万人の観客を殺害しようと目論んだのだ。しかし緊急発進した空軍少佐が独断で旅客機を撃墜する。乗客164人を殺して7万人を救った彼は英雄か? 犯罪者か? 結論は一般人が審議に参加する参審裁判所に委ねられた。検察官の論告、弁護人の最終弁論ののちに、有罪と無罪、ふたとおりの判決が用意された衝撃の法廷劇。どちらの判決を下すかは、読んだあなたの決断次第。
剣より強し(上): クリフトン年代記 第5部
剣より強し(下): クリフトン年代記 第5部
ジェフリー・アーチャー
新潮社 2016-06-26
自己評価:

客船<バッキンガム>爆破事件の後、ハリーはシベリア強制収容所に幽閉されている一人のロシア人を救出する決意を固める。その男ババコフはかつてスターリンの専属通訳を務め、内幕を暴露した本を著して逮捕されていた。セバスティアンの恋とビジネスに迫る危機、ジャイルズを襲う予期せぬ不祥事、そしてエマを待ち受ける陰謀……一寸先に闇が訪れ、息つく暇も与えぬシリーズ第5部。
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