『長安日記』/陳 舜臣

07 13, 2006
4124901852陳舜臣中国歴史短篇集〈5〉王朝推理篇
陳 舜臣
中央公論新社 2000-05
自己評価

玄宗皇帝治世の前半、唐のメトロポリス長安。エキゾティシズム溢れる街で次々に起こる密室殺人事件に、謎の日本人青年・賀望東の推理が冴える連作短編集。
序盤は漢字の多さに閉口したが、各話が短く、起承転結がはっきりしてるのでさくさく読めた。長安という、発展めざましい国際都市の雰囲気がよい。この時代にこれだけ洗練された都市があったのかと思うだけで、なにげに感動してしまった。舞台はエキゾチックだが、中身は典型的な本格ミステリ。トリックは小粒ではあるが、この時代にうまく馴染んで違和感もなく、さらりと披露する様に好感を持った。賀望東を取り巻くキャラも魅力的。唐の生活習慣や文化等を踏まえた上で読めばもっと面白かったと思う。初めて読む時代設定なので、細かい点で理解できない部分が多々あった。それと、最大の謎が謎のまま終わったことも少し残念に思う。
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