『数学的にありえない』/アダム・ファウアー 

Posted at 2006/10/29
Tb(0)Com(0)
41632531064163253203数学的にありえない〈上〉
数学的にありえない〈下〉
アダム・ファウアー
文藝春秋 2006-08

破滅寸前の天才数学者ケイン。彼を悩ませる謎の神経失調には大きな秘密があった。それは、世界を根底から揺るがす「能力」の萌芽だったのだ。それを狙い政府の秘密機関“科学技術研究所”が動き出し、その権力を駆使してケインを追いはじめた。なぜ彼らはケインを追うのか? 彼らが狙うケインの「能力」とは何なのか? そして科学者トヴァスキーが進める「研究」の目的とは? 執拗な追手から逃れつつ、ケインはその謎に迫ってゆく。
序盤の確率論は面白かったが、「『24』みたいな展開」と連想した時点で一気に冷めた。“ありえない”というのは、作家にとっては都合のいい展開なのだろう。都合のいい展開を正当化するため、“ありえない”とタイトルで言い訳してるようにも聞こえる。上巻はまとまってはいるが退屈、下巻から話は動き出すがワンパターン。一気読みしないとこの作品の良さは判らないのだと思う。一度スローダウンすると、そこから挽回するのは絶対無理。熱しやすく冷めやすいSF小説という感じ。

採点
[BOOK REVIEW]サスペンス | Tb(0) | Com(0) | URL | TOP ▲

Comment

Comment Form

ご利用のブラウザ、設定ではご利用になれません。

 管理者にだけ表示を許可する
OK?

Trackback

Trackback URL 

 | HOME |