『そして扉が閉ざされた』/岡嶋 二人

11 15, 2006
406184816Xそして扉が閉ざされた
岡嶋 二人
講談社 1990-12
自己評価

富豪の若きひとり娘が不審な事故で死亡して三カ月、彼女の遊び仲間だった男女四人が、遺族の手で地下シェルターに閉じ込められた。なぜ? そもそもあの事故の真相は何だったのか? 四人が死にものぐるいで脱出を試みながら推理した意外極まる結末は? 極限状況の密室で謎を解明する異色傑作推理長編。
クローズド・サークルもの。舞台劇を観てるような感覚でさくっと読める。過去と現在が交錯し、徐々に明らかになる事件と迫り来る真相。何もない無の状態から発芽し、事故が事件へと発育していくプロセスに、本格の持つ論理の頑丈さを感じて嬉しかった。読書中は矛盾にさいなまれるが、解決はいたってシンプル、そして唖然呆然。ここまでなら文句のつけようがないのだが、なにせキャラがひどすぎる。よくもこれだけヒールを集めたものだと寒心した。そしてラスト──物語の締めくくりに見合う終わり方が他にもあるだろうとお節介をやいてみるのだが、この作家にとってはどうでもいいことなのかも。
2 Comments
Cozy11.20.2006 URL [edit] 

コメントどうもでした~(><b

岡嶋二人氏ブームですか~? 僕の岡嶋二人との出会いは、NHK教育テレビで、『クラインの壺』のドラマを観たことでした。中学生か高校生の時かよく覚えていませんが、その頃はファンタジーを中心に読んでいて、ミステリは赤川次郎くらいしか知らなかった僕でしたが、思わず原作の『クラインの壺』を買って読んでみました。僕の好きな小説です。

『99%の誘拐』と『そして扉が閉ざされた』も読んだ記憶がありますが、もうほとんど覚えていないなぁ~。岡嶋二人がそこそこ好きだったので、井上夢人とかも読んでたけど、やっぱり岡嶋二人が好きなのでした。

がる@管理人11.21.2006 URL [edit] 

そです。単純なもので、ちょっと面白いとすぐに一気読みに走ります。
まだ一冊残ってたりして…(笑
へ~、ドラマで放送してたんですね~ 特に見たいとは思いませんが。
ここにきて淡白さが鼻についてきたので一休みして、
本格の大御所を安心しながら読んでおります。

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