『沈黙の函』/鮎川哲也

11 21, 2006
4334734561沈黙の函―鬼貫警部事件簿
鮎川 哲也
光文社 2003-03-12
自己評価

落水周吉と茨木辰二は、掘り出し物の中古品も商うレコード店を共同経営している。仕入れ担当の落水は、函館の製菓会社副社長宅で珍しい初期の蝋管レコードを見つけた。引き取りのため再度出向いた落水は、函館駅からレコードを発送したまま行方不明に。無事上野駅に到着した梱包をほどいてみると、中には落水の生首が! 鬼貫警部の名推理。本格ミステリーの傑作。
作者お得意の不可能犯罪。列車で移動するが、時刻表トリックには関係がない。音楽に造詣が深い作者が、レコードをテーマにして書いた作品。音楽趣味に関するエピソードがあちこちに登場し、小道具や心理描写などがそれに絡み、作品のテーマに統一性を持たせている。ただ、時によっては作者のこだわりが強いように見えるので、何度もリピートしてる寛容な読者の方がこの作品には向いていると思う。
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