『悠久の窓』/ロバート・ゴダード

08 11, 2005
406275021X4062750392悠久の窓(上)
悠久の窓(下)
ロバート・ゴダード
講談社 2005-03-16
自己評価
  • 第七位『文庫翻訳ミステリー・ベスト10』(2005)

老父が1人で暮らしている家を買い取りたい――伝説のステンドグラスを探している大富豪の提案に息子たちは色めきたった。だが頑固な父親は皆の説得を拒否した挙げ句、階段から落ちて死亡。続いて兄も亡くなった。おまけに家を売買する話も全く架空であったことが判明。これほど手の込んだ罠を仕掛けたのは誰か。ビザンティン帝国最後の皇帝の末裔といわれる一家を襲う悲劇。ゴダードが作り上げた歴史ミステリーの大伽藍。
ここ数年の凡作が本作品で払拭されてしまった。重厚であるだけでなくスピード感もある。安定した人物描写とストーリー展開の巧みさは見事。今回は謎が大きく吸引力が強烈だったので、時間を忘れて読みふけった。キャラの入れ替わりとラストの展開が慌しかったように思うが、それでもゴダードの世界を堪能するには余りある秀作。
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