『離れた家』/山沢晴雄

07 20, 2007
4535584850離れた家―山沢晴雄傑作集 日下三蔵セレクション
山沢 晴雄 日下 三蔵
日本評論社 2007-06
自己評価
  • 第四位『ミステリが読みたい!』(2008)
  • 第五位『本格ミステリ・ベスト10』(2008)
  • 第六位『このミステリーがすごい!』(2008)

一部で高く評価されながら、これまで一度も単行本化されなかった「幻の推理作家」。緻密な構成が生み出す、マジックを堪能せよ。
趣向の異なる作品集。鮎川哲也が“本格の最右翼”と評するだけあって、どの作品も実に手厳しい。「論理の極限において辛うじて成立するトリック」とは何と難解なのだろう。砧シリーズの完成度の高さにホレボレしていたが、表題作を読んでパニックに陥ってしまった。ありがちなアリバイものだと思ったら、第二章では別の事件に上書きされる。しょぼいオチで萎えながら最終章に突入したら、そこには驚愕の展開が待ち受けていた。殺人的とも言える論理の蟻地獄。脂汗が噴き出した私の脳ミソでは理解不能で、あまりのショックに途中からの記憶を失くす始末。ここまでやる作家はまず見当たらないだろう。万全な体調でもって再挑戦したいと思った。
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