『リヴァイアサン号殺人事件』/ボリス・アクーニン 

Posted at 2007/12/12
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4000246348リヴァイアサン号殺人事件 (ファンドーリンの捜査ファイル)
ボリス・アクーニン
岩波書店 2007-03

19世紀末パリ、大富豪が怪死をとげた。唯一の手がかりである「金のクジラのバッジ」が指すのは、イギリスからインドへ向かう豪華客船リヴァイアサン号。見え隠れする「消えた秘宝」の謎と、それぞれいわくありげな乗客たち。―─このなかに犯人がいる。日本赴任の途上に船に乗りあわせたロシアの若き外交官ファンドーリンが、快刀乱麻の推理で事件に挑む。ロシアの“悪人”が生んだ推理活劇シリーズ。
初めてのロシア・ミステリということで根拠のない不安を抱いていたが、良質の本格ミステリに国境などないと改めて実感した。ガチガチの本格なのに堅苦しさはなく、ライトノベルを読んでるようにさくさく進む。筆致は親近感があって、すこぶる好印象。典型的なシチュなのに、紋切り型に終わらない展開がレベルの高さを証明していると思う。ただ、犯人を絞り込むのは比較的簡単。(ある名作の一場面を連想したため)もうひとつ残念だったのは、次々変わる語り手が、私にはあまり合わなかったこと。特に、ラスト間際のトリッキーな展開の最中に視点が変わるという荒技は、脳みそが右往左往するので控えていただきたい。トリックの種類やキレよりも、全体の雰囲気で楽しむ作品のように思う。リピートには充分耐えうる作家なので、このシリーズを読書リストに加えようかなと思案中。

評価

[BOOK REVIEW]本 格:海外 | Tb(0) | Com(4) | URL | TOP ▲

Comment

Cozy
at 2007/12/13/ 06:50 | URL | EDIT
我が家で待機中の1冊なので、酷評されなくてよかった(汗)
がる@管理人
at 2007/12/13/ 14:04 | URL | EDIT
酷評されなくてよかった(汗)<私もそう思います(大汗)
デレさんの方が先に読了するかと思ってました。
Cozy
at 2007/12/18/ 20:56 | URL | EDIT
いい意味で普通でした〜♪ 個人的にはパリの富豪殺人事件の使用人の殺され方が壮絶だったので、そっちをメインにしてほしかったかもしれないです。

普通の登場人物の視点になるパートがちょっと軽い感じで読みにくかったのは訳が合わなかったのかなぁとも思いました。
がる@管理人
at 2007/12/20/ 23:13 | URL | EDIT
パリの事件は日本の「帝銀事件」と似てましたよね〜 偶然??

あの視点の変化は私も気になりました。
手紙であったり日記であったり……その辺りの作者の狙いがイマイチ理解できずorz

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