『カタコンベの復讐者』/P・J・ランベール

03 28, 2009
4150018219カタコンベの復讐者
P・J・ランベール
早川書房 2009-02-06
評価

パリの地下に迷宮のようにひろがる地下空間カタコンベ。その片隅で、2体の死体が発見された。ひとりは55歳くらいの黒人男性、もうひとりは40歳くらいの白人女性、死亡時期には6週間以上の間隔がある。そしてどちらの死体も首と両手がなかった…。ほどなく女性の身元は判明したが事件につながる手がかりは皆無。はたしてふたつの死体の背後には何があるのか? 女性警部アメリーと、敏腕ジャーナリストのダヴィドは協力して真相に迫る。パリ警視庁賞に輝く秀作。
地下迷路での遺体発見というオープニングには惹きつけられたが、ページを繰るごとにテンションはスローダウン。前へ進んでるのか脇道に逸れてるのかよくわからないため、幾度となくイラっときた。一人称と三人称の使い分にも馴染めず、感嘆符の多い文章は性に合わなかった。

ミステリとしてはいたって平凡。司法制度をストーリーに絡ませてはあるが、劇的な効果は感じられず、インパクトも弱い。解決へのプロセスはシンプルでストレート。読者はただ文章を追ってればいいのでお気楽である。その後に訪れるなんとも言えない虚脱感はなんだろう。ここの個人差は大きいと思う。いろんな意味で個性的な作家なので、ミステリのみに留まらないほうがいいかもしれない。……よけいなお世話だが。
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