『ミレニアム2─火と戯れる女』/スティーグ・ラーソン

04 24, 2009
41520901974152090200ミレニアム2 上 火と戯れる女
ミレニアム2 下 火と戯れる女
スティーグ・ラーソン
早川書房 2009-04-02
評価
  • 第一位『週刊文春ミステリーベスト10』(2009)
  • 第一位『ミステリが読みたい!』(2010)
  • 第九位『このミステリーがすごい!』(2010)

リスベットにたたきのめされた後見人のビュルマン弁護士は復讐を誓っていた。リスベットの過去を徹底的に洗い、彼女を心の底から憎む人物を探し出した。その頃、月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルらは、ジャーナリストのダグとその恋人ミアが進める人身売買と強制売春の調査をもとに、特集号を刊行することを決定する。ダグの調査では背後にザラという謎の人物がいるようだった。旅行先から帰ってきたリスベットもダグの調査を知り、独自にザラを追い始めた。だがその矢先、彼女の拉致を図る者たちの襲撃を受けた。
『ドラゴン・タトゥーの女』よりも面白かった。シリーズとして、その世界観が確立されてきたのかもしれない。スピードが安定し、堅実な構成でストーリー展開にも飽きがこない。黒幕の正体を最後まで引っ張るというシンプルさは意外と吸引力がある。殺人事件の謎解きよりも、サスペンス性を前面に出したスタイルの方が本シリーズには合っているようだ。贅肉はかなり落とされたとは言え、まだまだ無駄なシーンが目立ち、話の拡がりに比例して関係キャラもどんどん増えてくる。この辺りの膨張具合がもっと抑えられれば、全体の印象もかなり違ってくるのではないか。衝撃的なラストからどのように第三部へとつながっていくのか。そしてその最終作でどんな決着をつけるのか、大いに期待したいと思う。
4 Comments
Cozy05.01.2009 URL [edit] 

『ミレニアム1』を読み終えました。
登場人物にヴァンゲル家が家系図付きで、たくさんいたので、名家での陰謀ものかと思ったけど、孤島密室ミステリだったので、意外でした。

もう少し重厚だと好みなのですが、思ったよりも軽いですね。
『ミレニアム2』も読んでみたいとは思ったので、読んでみます。

がる@管理人05.02.2009 URL [edit] 

確かに、あの家計図は紛らわしいですねー
映像として容易くイメージできるので、
ミステリ・ゲームをプレイしてるような、そんな感覚でした。
『火と戯れる女』は、またガラッと違った雰囲気ですよ。

Cozy05.02.2009 URL [edit] 

キャラクターはよく描かれているので、続編も読みたくなりますよね。

ヤンキーなリスベットに対し、萌えるかどうかは別として、『ミレニアム1』の下巻の帯に、大森望が書いた
「史上最強・最萌の女探偵、リスベットに惚れた」
というコメントはなんか気に入っていたりします。

ミカエルも良い人なのか、プレイボーイなだけなのか、よく分からないし。

というわけで!
『ミレニアム2』でも彼らの活躍を観てみたいです。

がる@管理人05.03.2009 URL [edit] 

私はリスベットのキャラってあまり好きくないんですよー
いかにも男性作家が使いたそうなキャラだなー、って見てました。
ミカエルもちょと理解しにくい部分がありますね。
やっぱりスウェーデンっていうお国柄なのかしら。
なんでもオープン! フリー!みたいな(笑

Leave a comment
管理者にだけ表示を許可する
OK?
1 Trackbacks
Karma12.09.2009

ミレニアム2 上 火と戯れる女ヘレンハルメ美穂 早川書房 2009-04-02売り上げランキング : 919おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools ミレニアム2 ...

Top
CATEGORY
TAG CLOUD
COMMENTS
TRACKBACKS
TRACKBACK PEOPLE
LINKS