『ルパンの消息』/横山秀夫

08 11, 2005
4334076106ルパンの消息
横山 秀夫
光文社 2005-05-20
自己評価

平成2年12月、警視庁にもたらされた一本のタレ込み情報。15年前に自殺として処理された女性教師の墜落死は、実は殺人事件だった――しかも犯人は、教え子の男子高校生3人だという。時効まで24時間。事件解明に総力を挙げる捜査陣は、女性教師の死と絡み合う15年前の「ルパン作戦」に遡っていく。「ルパン作戦」――3人のツッパリ高校生が決行した破天荒な期末テスト奪取計画には、時を超えた驚愕の結末が待っていた。人気絶頂の著者がデビュー前に書いた“幻の処女作”が、15年の時を経て、ついにベールを脱いだ!
時効までの十数時間を描くデッドエンド・ミステリ。この作者には珍しくミステリ色が濃い。15年前の回想シーンと現在のシーンとでの温度差が、逆に物語にメリハリをつけて、いい効果を出している。謎解きが面白いか物足りないかは評価が分かれるところ。クライマックスに向けて、それぞれの15年間があぶり出されてくる。社会派らしいラストには、謎解きがサブテーマのようにさえ感じてしまう。今、この時期に刊行させたのが吉と出たと思う。横山ファンは必読。
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