『警官の証言』/ルーパート・ペニー

01 30, 2010
4846009114警官の証言
ルーパート・ペニー
論創社 2009-12
自己評価:普通

競売会で競り落とした一冊の古書から、ある屋敷に財宝が隠されていることが明らかになった。アデア少佐はメンバーを集めて宝探しを始める。ほどなく財宝の一部と見られる宝石が見つかったが、その直後に少佐は密室で殺害される。第一部はワトスン役のアントニー・パードンの一人称で、第二部はビール主任警部の一人称で描かれており、それが密室トリックに関係している緻密に計算された英国本格ミステリ。

  • 第四位『本格ミステリ・ベスト10』(2011)
古き良き時代の本格ミステリ。密室、不可能犯罪、読者への挑戦など、本格ファンには堪らない展開だが、いかんせんのろのろ運転なもので、期待したほどの読書感は得られない。ギアが入れ替わってスピードアップしそうになるのだが、またのろのろ運転に逆戻り。ずっとこんな調子だから、そのゆるい雰囲気に伏線までもかき消され、真相解明になってやっと緻密さに気付くというお粗末さ。

密室トリック、真犯人については全面支持というわけにはいかないが、推理のプロセスが秀逸で判りやすい。謎の提起からプロセス、解決まですごく好きなタイプなのに、じっくり向き合えないというのはどうにももどかしい。もう少しメリハリがあれば言うことないのに。
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