『越境捜査2 挑発』/笹本 稜平

03 14, 2010
457523687X越境捜査2 挑発
笹本 稜平
双葉社 2010-02-16
自己評価:普通

警視庁捜査一課で継続捜査を担当する鷺沼は、パチンコ・パチスロ業界の雄、飛田を訪ねる。7年前、殺人容疑で勾留中に死亡した飛田の従弟、川端の話を訊くために。ひとつの殺人事件を端緒に、次々と湧く黒い謎。鷺沼と神奈川県警の宮野が再び手を組み真相を探るが、そこに立ちはだかるのは警察組織。知りたいのは真実だけ。組織と犯罪に闘いを挑む刑事たちの熱い姿を描く。
イントロ部分がしっかりしている。前作よりも読みやすくなりスピード感も出た。ターゲットを早い段階で絞ってあるので、事件の構図もわかりやすい。

ただ、キャラが前面に出すぎているのが少々気になる。鷺沼チームによるキャラクター小説に見えなくもない。会話シーンが多く、重要な手掛かりや新しい局面は会話の中から手に入れるというパターンがほとんど。当然“ご都合主義”という印象は拭えない。警察上層部の腐敗を暴くという正義の一方で、ヤクザをチームメイトにしている矛盾もどうかと思う。

でも面白いシリーズであることには変わりない。希望を言えば、おしゃべりは控えめに。そうすることによって生まれる駆け引きの妙も愉しんでみたい。
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