『ロードサイド・クロス』/ジェフリー・ディーヴァー

11 21, 2010
4163297200ロードサイド・クロス
ジェフリー・ディーヴァー
文藝春秋 2010-10-28
自己評価:普通

陰湿なネットいじめに加担した少女たちが次々に命を狙われた。いじめの被害者だった少年は姿を消した。“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスが少年の行方を追う一方、ついに死者が出る。犯人は姿を消した少年なのか? 幾重にもめぐらされた欺瞞と嘘を見破りながら、ダンスは少しずつ真相に迫ってゆく。完全犯罪の驚愕すべき全貌へと。

  • 第三位『週刊文春ミステリーベスト10』(2010)
  • 第八位『ミステリが読みたい!』(2012)
  • 第九位『このミステリーがすごい!』(2011)
  • 第九位『本格ミステリ・ベスト10』(2011)
キャサリン・ダンスの新シリーズ第二弾。コンピュータ社会、情報化社会にひそむ危険を警告する“コンピュータ三部作”の締めくくり作品。

コンピュータ犯罪とキネシスクがどう融合するのか非常に興味があった。事件のアウトラインを形成する序盤は効果的な使われ方をしており惹きつけられたが、全体を通して見てみると、キネシスクの専門家というキャラクターが存分に活かされたとはあまり思えない。ターゲットを追いかけるより、直接ターゲットと対峙する方がしっくりくるのでは?

事件を軸とした展開はよく練られており、社会に警告を発するという作者のスタンスにもブレがない。中盤の冗長さは否めないが、サプライズも併せて、完成された飽きのこない上質のミステリであることは確か。個人的にはダンスの私生活にはあまり興味がないが、『NCIS』や『攻殻機動隊』の登場に意味もなくニヤニヤしてしまった。
2 Comments
Cozy11.29.2010 URL [edit] 

『スリーピング・ドール』でも感じたけれど、『ウォッチメイカー』での神がかったキネクシスは影が薄く、母親設定という部分しかダンスの特性が活かされていないんじゃないのって思いました。

個人的にネトゲ廃人を経験したことがあるので(笑)、ジェフリー・ディーヴァーの警告には負けないぞ!って感じでした。

がる@管理人11.30.2010 URL [edit] 

サイド・ストーリーもなかなかのボリュームでしたね。
母親のパートとか必要なのかしらって思ったりしたけど。

キネシスクってアイテムは面白いですよね。
それを操るのが女性って設定も嫌いじゃないです。
でもなーんかイマイチでした。
事件よりもキャラが前面に出すぎなのかも。
ちなみに、日本滞在中にシリーズ三作目を書き上げたらしいですよ。

持続力がないので、廃人になるほど続けられません(笑

Leave a comment
管理者にだけ表示を許可する
OK?
1 Trackbacks
Karma11.29.2010

「ゲームの中のキャラクターだと思えばいいさ。ディメンジョン・クエストの敵だとね」 『ロードサイド・クロス』(ジェフリー・ディーヴァー) pp.459 尋問の天才キャサリン・ダンス、ネットにひそむ...

Top
CATEGORY
TAG CLOUD
COMMENTS
TRACKBACKS
TRACKBACK PEOPLE
LINKS