『二流小説家』/デイヴィッド・ゴードン

05 18, 2011
4150018456二流小説家
デイヴィッド・ゴードン
早川書房 2011-03-10
自己評価:残念

ハリーは冴えない中年作家。ガールフレンドには愛想を尽かされ、家庭教師をしている女子高生からも小馬鹿にされる始末。だがそんなハリーに大逆転のチャンスが。かつてニューヨークを震撼させた連続殺人鬼より告白本の執筆を依頼されたのだ。ベストセラー作家になり周囲を見返すために、殺人鬼が服役中の刑務所に面会に向かうのだが……。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞候補作。

  • 第一位『ミステリが読みたい!』(2012)
  • 第一位『このミステリーがすごい!』(2012)
  • 第一位『週刊文春ミステリーベスト10』(2011)
  • 第八位『本格ミステリ・ベスト10』(2012)
こういう一人称は苦手。いちいち主人公に語らせたり感じさせたりするからストレスが溜まる。

主人公の日記でしかなかった前半は退屈なだけ。作中作も含めて、飛ばし読みする箇所多数で一気にページを消化したので、印象に残っていないという方が正しいかな。B級臭さは半端なく、無関係なエピソードがだらだら拡がっていく様が不恰好で、その都度相性の悪さを感じていた。

後半は展開が変わり、犯人探しの要素が加わる。実はそういう話だったのかと飛ばし読みした前半を悔やんではみたが、残念作という認識は覆らず。唯一の救いは最後までB級でいってくれたことかな。これが終盤できっちりした本格に変化したら、読了前に放り投げるところだったが。

笑えるシーンは多いが、面白い作品とは思えない。ひょっとしてポケミスじゃなかったら、もうちょっと真面目に取り組んでいたのかもと、すっとこどっこいな要因が頭をかすめたり。一番楽しんだのは作者じゃないかな。
8 Comments
05.19.2011 URL [edit] 

確かに前半は読みにくいですね、ポルノ小説
か何、と思わせるのがじゃまででも我慢して
行くと解決部分でなんとか纏めて終わらせる
所は旨いんじゃないんですか、たしかにポヶミスだから手に取りましたし期待もしましたけど候補作です。もっと刈り込んで行けば
読み易かったんじゃないかな。

がる@管理人05.19.2011 URL [edit] 

この作品って高評価ですよね。みなさん絶賛してる。
なので、何とか面白く感じられないものかと我慢して妥協してみましたが、
やっぱり合いませんでした。

ポケミスって、安っぽいイメージが強いんです。(失敬)
あと中途半端に小さいので持ちにくいと言うか、
読書中の姿勢がハッキリしないと言うか…。(笑

Cozy05.29.2011 URL [edit] 

あら、評価低いですね。
翻訳ミステリ対象シンジケートで高評価だったので、読んでみようかなと思ってました。
最近ポケミスだと『卵をめぐる祖父の戦争』も高評価だったけど、好きじゃなかったので、『二流小説家』も後回しかな。

がる@管理人05.29.2011 URL [edit] 

ポケミスは要注意ですよ(笑
中には傑作もありますが、個性的な作品揃いっていう印象が強いです。

面白くないって散々書いておきながら、
是非デレさんにも読んでいただきたいです。
絶賛以外の感想をあまり目にしていないので…。

自分の読書嗜好を再発見することによって、
どんどん本読みの幅が狭まってる気がする今日この頃(笑

Cozy05.29.2011 URL [edit] 

読んでもいない本を嫌いというのは好きではないけど、がるさんくらい本を読んだ上で、読書の幅が狭まるのは、全然問題ないと思いますよ。


じゃ、『二流小説家』もチャレンジしてみますね。

がる@管理人05.30.2011 URL [edit] 

一人称は危険だなーと痛感しました。
「面倒臭そう」っていう印象を持ったらとりあえずパスします。

デレさんの感想が楽しみだー。

Cozy09.15.2011 URL [edit] 

読みました。
個人的には好きな作品でした。

B級色は確かにその通りだなと感じました。
基本的には軽いキャラクター小説でしたね。

がる@管理人09.15.2011 URL [edit] 

面白かったみたいですね。

B級っていうこと以外に、作品の記憶が残ってません(汗
ある一定のゾーンでは、世間とズレてる実感がありますねー
巷での高評価を目にするたび、地雷を踏んだような気になります。

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1 Trackbacks
Karma09.15.2011

「モース警部とか、リンリー警部とか。すごく洗練されていて、粋な感じがするの」 「ぼくはフロスト警部の方が好きだ」 「わたしも好きよ。だけど、彼って粋なタイプとは言えないでしょ」 『二流小説家...

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