『キングを探せ』/法月 綸太郎
01 04, 2012
![]() | キングを探せ 法月 綸太郎 講談社 2011-12-08 自己評価: ![]() |
奇妙なニックネームで呼び合う4人の男たち。なんの縁もなかった彼らの共通項は“殺意”。どうしても殺したい相手がいる、それだけで結託した彼らは、交換殺人を目論む。誰が誰のターゲットを殺すのか。それを決めるのはたった4枚のカード。粛々と進められる計画に、法月警視と綸太郎のコンビが挑む。
4重の交換殺人。倒叙形式で始まるストーリーが、いつの間にか安楽椅子探偵へと繋がっていく展開はお見事。
このシリーズは、法月親子はもちろん、脇役にいたるまで誰一人としてキャラに特徴があるとは思えないのだが、そんな淡白な設定が本作品では吉と出ている。無駄を削ぎ落とし、推理のプロセスのみで勝負してくるガチガチの本格はやはり読んでて楽しいし、吸引力も絶大。
複雑な事件を完成させた、トランプタワーのような緻密なプロットには素直に脱帽する。どれかひとつでもバランスを崩すと全体が崩壊するような荒業によく挑戦できたものだ。
何か仕掛けているとは思いつつも、展開が早くストーリーも面白かったので、気がつくと導火線に点火されていたような感じ。爆発の威力はそんなに大きいとは思わないが、スマートでストレートでハイレベル。読者に先読みさせながら実は先回りしている展開だが、手掛かりは撒いてあるので注意して読んでほしい。
五つ星でも良かったのだが、綸太郎の推理に都合のよさを感じたのでこの評価にさせてもらった。ただ心の中では喝采をあげている。こういう本格が読みたいのは私だけではないはず。今年はその可能性に期待して本格に注目してみよう。
このシリーズは、法月親子はもちろん、脇役にいたるまで誰一人としてキャラに特徴があるとは思えないのだが、そんな淡白な設定が本作品では吉と出ている。無駄を削ぎ落とし、推理のプロセスのみで勝負してくるガチガチの本格はやはり読んでて楽しいし、吸引力も絶大。
複雑な事件を完成させた、トランプタワーのような緻密なプロットには素直に脱帽する。どれかひとつでもバランスを崩すと全体が崩壊するような荒業によく挑戦できたものだ。
何か仕掛けているとは思いつつも、展開が早くストーリーも面白かったので、気がつくと導火線に点火されていたような感じ。爆発の威力はそんなに大きいとは思わないが、スマートでストレートでハイレベル。読者に先読みさせながら実は先回りしている展開だが、手掛かりは撒いてあるので注意して読んでほしい。
五つ星でも良かったのだが、綸太郎の推理に都合のよさを感じたのでこの評価にさせてもらった。ただ心の中では喝采をあげている。こういう本格が読みたいのは私だけではないはず。今年はその可能性に期待して本格に注目してみよう。



