『エンジェルズ・フライト』/マイクル・コナリー
02 05, 2012
![]() ![]() | エンジェルズ・フライト〈上〉 エンジェルズ・フライト〈下〉 マイクル・コナリー 扶桑社 2006-01 自己評価: ![]() |
LAのダウンタウンにあるケーブルカー、“エンジェルズ・フライト”の頂上駅で惨殺死体が発見された。被害者の一人は、辣腕で知られる黒人の人権派弁護士ハワード・エライアス。市警察の長年の宿敵ともいえる弁護士の死に、マスコミは警官の犯行を疑う。殺人課のボッシュは、部下を率いて事件の捜査にあたるが…。
ラストまで途切れることのない緊迫した空気感が心地よい。構成の巧みな作家だとは思っていたけれど、本作品を読んでますますその印象が強くなった。
中間管理職としてのボッシュは違和感があるが、その立場を上手く利用したボッシュの苦悩がよく伝わってくる。警察内部の問題については何度も取り上げているシリーズだが、今回は人権と冤罪という微妙なテーマが絡んでいるため、より奥の深いストーリーとなっている。だが、そういうヘビーな背景があるにも関わらず、メインは殺人事件であるというブレのないスタンスが頼もしい。
起承転結の“転”が、想像以上の転調だったので少し堪えた。決着のつけ方も意外ではあったが、それまでの展開と布石を考えると何となく納得してしまい、結局はそれが正解なのだと強く信じてしまうから不思議だ。ちなみに、本作品が翻訳された時点でコナリーはシリーズを12作までと決めていたそうだが、昨年13作目が翻訳されている。
中間管理職としてのボッシュは違和感があるが、その立場を上手く利用したボッシュの苦悩がよく伝わってくる。警察内部の問題については何度も取り上げているシリーズだが、今回は人権と冤罪という微妙なテーマが絡んでいるため、より奥の深いストーリーとなっている。だが、そういうヘビーな背景があるにも関わらず、メインは殺人事件であるというブレのないスタンスが頼もしい。
起承転結の“転”が、想像以上の転調だったので少し堪えた。決着のつけ方も意外ではあったが、それまでの展開と布石を考えると何となく納得してしまい、結局はそれが正解なのだと強く信じてしまうから不思議だ。ちなみに、本作品が翻訳された時点でコナリーはシリーズを12作までと決めていたそうだが、昨年13作目が翻訳されている。




