『骨の刻印』/サイモン・ベケット

08 14, 2012
骨の刻印
サイモン・ベケット
ヴィレッジブックス 2012-03-19
自己評価:

イギリス最果ての孤島で、謎の焼死体が発見された。 死体は尋常ならざる燃え方をしていた。法人類学者デイヴィッドは死体検証の依頼を受け島へと渡るが、嵐と不審火が焼死体の残骸を奪おうと襲いかかる。時をおなじくして、現場を見張り中だった若き警察官が他殺体となって発見された。 極北の暗い孤島を舞台に、緻密なストーリーで読む者を虜にする科学捜査ミステリの第二弾。
法人類学者の主人公が科学的に事件を解明するシリーズ第二弾。前作は読んでなくとも、なんら支障のない内容だった。

イギリス最果ての孤島が舞台。閉鎖的な人々と隠された過去。人物を掘り下げれば奥行きも出ただろうが、荒削りなわかりやすい展開で、事件のみを追っていくという構成。嵐の影響と意図的に破壊された通信手段によって、島はクローズド・サークルとなる典型的な展開。

もうひとつわかりやすいのがキャラクター。人物造形がまさに“あるある”で、容易に映像として想像できるのが浅いと言えば浅いかな。全体的にUSAドラマを見ているような感覚で、特に目新しい印象もなければ、オーソドックスな本格を楽しめるという変な安心感もある。

終盤の破天荒さは特筆もので、サイコでメロドラマで支離滅裂。それまでどうにか本格の風貌を保っていたが、ここで一気にバカミスに転じたのが残念であり可笑しくもあり。奇怪なラストといい、時に迷走する作者みたい。でも人体が焼けていく過程については面白く読めた。
2 Comments
08.14.2012 URL [edit] 

作品の導入部、嵐のなかフェリーで島へ渡るシーンが映画「ゴーストライター」と同じで結構良い雰囲気で、焼死体の謎も面白かったけどアーロンエリキンズより現代だけど、最後まで行くとおじさんで読まなければ良かった。すすめません。



がる@管理人08.15.2012 URL [edit] 

ラストのサプライズに正直引いてしまいました。
伏線もなしにいきなり、実はこうでしたって言われてもなあ…。

嵐の孤島で焼死体ってのも無理があるような。
作中で言ってたように、海に投げ入れた方が簡単なように思います。

後から後から違和感に気付く作品です。

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