ミステリが読みたい!(2013年版)

11 24, 2012
B00A4EE77Yミステリマガジン 2013年 01月号
早川書房 2012-11-24

ミステリのプロフェッショナルが選ぶこの1年間の総決算スペシャル・ガイド。
今回から、ミステリ・マガジンに組み込まれたみたいです。

海外編、国内編別にTOP10をご紹介。
【海外編:OVERSEAS】
1.湿地  アーナルデュル・インドリダソン
北の湿地にあるアパートで、老人の死体が発見された。ずさんで不器用、典型的なアイスランドの殺人。だが、現場に残された三つの単語からなるメッセージが事件の様相を変えた。次第に明らかになる被害者の過去。犯罪捜査官エーレンデュルがたどり着いた衝撃の犯人、そして肺腑をえぐる真相とは。

2.解錠師  スティーヴ ・ハミルトン
八歳の時に言葉を失ったマイク。だが彼には才能があった。絵を描くことと、どんな錠も開くことが出来る才能だ。やがて高校生となったマイクは、ひょんなことからプロの金庫破りの弟子となり芸術的な腕前を持つ解錠師になる。プロ犯罪者として非情な世界を生きる少年の光と影を描き、世界を感動させた傑作。

3.占領都市 TOKYO YEAR ZERO II デイヴィッド・ピース
1948年1月26日。雪の残る寒い午後。帝国銀行椎名町支店に白衣の男が現われた──悪名高い“帝銀事件”である。史上最悪の大量殺人事件をめぐる12の語りと12の物語。暗黒小説の鬼才が芥川龍之介の「薮の中」にオマージュを捧げ、己の文学的記憶を総動員して紡ぎ出す、毒と陰謀の黒いタペストリー。

4.特捜部Q ―Pからのメッセージ―  ユッシ・エーズラ・オールスン
「特捜部Q」―未解決事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の新部署。今回カール・マーク警部補とアサドのコンビが挑むのは、ボトルメールの謎。ボトルから取り出された手紙には「助けて」との悲痛な叫びが。書き手の名前の頭文字はP。だが手紙の損傷が激しく、解読は難航した。人気の警察小説シリーズ、第三弾。

5.鷲たちの盟約(上) 鷲たちの盟約(下) アラン・グレン
1943年、アメリカ合衆国。未だに大恐慌の悪夢から脱せずにいるこの国は、今や専制国家と化している。ポーツマス市警のサム・ミラー警部補はある晩、管内で発見された死体の検分に向かうが、その手首には6桁の数字の入れ墨があった。緊迫感溢れる歴史改変巨編。

6.追撃の森 ジェフリー・ディーヴァー
通報で森の別荘を訪れた女性保安官補ブリンを殺し屋の銃撃が襲った。現場で出会った女を連れ、ブリンは深い森を走る。時は深夜。無線なし。援軍も望めない。二人の女vs二人の殺し屋。暁の死線に向け、知力を駆使した戦いが始まる。襲撃、反撃、逆転、再逆転。天才作家が腕によりをかけて描く超緊迫サスペンス。

7.無罪 INNOCENT スコット・トゥロー
判事の座に昇りつめたサビッチの妻が変死した。疑惑を抱いた検事局の調べで、サビッチに愛人がいたという事実が浮かび上がる。彼は妻を殺したのか。遺体発見後の空白の時間は何を意味するのか。そして衝撃の真実はすべてが終わったあとに明かされる。歴史的名作『推定無罪』続編の名に恥じぬ重厚なる傑作。

8.真鍮の評決(上) 真鍮の評決(下) マイクル・コナリー
丸一年、わたしには一人の依頼人もいなかった。だが射殺容疑で逮捕された映画制作会社オーナーは弁護を引き受けてほしいという。証拠は十分、アリバイは不十分。しかも刑事がわたしをつけまわす。コナリー作品屈指の人気者が豪華共演する傑作サスペンス、満を持して登場。

9.ローラ・フェイとの最後の会話 トマス・H・クック
講演のためにセントルイスを訪れた歴史学者ルーク。しかし会場には、思わぬ人物が待ち受けていた。その名はローラ・フェイ・ギルロイ。ルークの家族に起きた悲劇のきっかけとなった女性だ。ルークは疑念を抱きつつも、彼女と話すことにした。謎めいたローラ・フェイの言葉が導く驚愕の真実とは? 巨匠の新たなる代表作。

10.罪悪 フェルディナント・フォン・シーラッハ
何不自由ない暮らしを送る主婦が続ける窃盗事件。麻薬密売容疑で逮捕された孤独な老人が隠す真犯人。弁護士の「私」は、様々な罪のかたちを静かに語り出す。刑事事件専門の弁護士が、現実の事件に材を得て描きあげた十五の異様な物語。世界各国を驚嘆せしめた傑作『犯罪』の著者による、至高の連作短篇集。


【国内篇:JAPAN】
1.幽女の如き怨むもの 三津田 信三
戦前、戦中、戦後にわたる三軒の遊郭で起きた、三人の花魁が絡む不可解な連続身投げ事件。誰もいないはずの三階から聞こえる足音、窓から逆さまに部屋をのぞき込む何か…。大人気の刀城言耶シリーズ最新書き下ろし長編。


2.キングを探せ 法月 綸太郎
奇妙なニックネームで呼び合う4人の男たち。何の縁もなかった彼らの共通項は“殺意”。どうしても殺したい相手がいる、それだけで結託した彼らは、交換殺人を目論む。誰が誰のターゲットを殺すのか。それを決めるのはたった4枚のカード。粛々と進められる計画に、法月警視と綸太郎のコンビが挑む。

3.カラマーゾフの妹 高野 史緒
トロヤノフスキーは愕然とした。当時の弁護士は真相まであと一歩というところまで迫っておきながら、最も重要な点を見逃している。極めて重要な、絶対に見逃してはならない点をだ。不可解な「父殺し」から13年。有名すぎる未解決事件に、特別捜査官が挑む。第58回江戸川乱歩賞受賞作。

4.機龍警察 暗黒市場 月村 了衛
契約を解除されたユーリ・オズノフ元警部は、旧知のロシアン・マフィアと組んで武器密売に手を染めた。一方、市場に流出した新型機甲兵装が“龍機兵”の同型機ではないかとの疑念を抱く沖津特捜部長は、ブラックマーケット壊滅作戦に着手した。リアルにしてスペクタクルな“至近未来”警察小説第3弾。

5.謎(リドル)の謎(ミステリ)その他の謎(リドル) 山口 雅也
脳を刺激し興奮の極致へ誘う異色の五篇。王女サロメが、FBI女性捜査官が、平凡なサラリーマンが、ドッペルゲンガーを見た男が出会った、恐るべき謎。謎かけがあり、結末は読者の想像に任せる物語――リドルストーリーをテーマに、ミステリ界の鬼才・山口雅也が贈る珠玉の中短篇集。

5.楽園のカンヴァス 原田 マハ
美術館の学芸員ブラウンは、スイスでありえない絵を目にしていた。ルソーの大作『夢』。その名作とほぼ同じ構図、同じタッチの作が目の前にある。持ち主の大富豪は、真贋を判定した者に作品を譲ると宣言、謎の古書を手渡した。好敵手は日本人研究者の早川織絵。天才画家が生涯抱えた秘密が、今、明かされる。

7.屍者の帝国 伊藤 計劃×円城 塔
フランケンシュタインによるクリーチャー創造から約100年、その技術は全欧に拡散し、屍者たちは幅広く活用されていた。英国諜報員ワトソンは密命を受け軍医としてボンベイに渡り、アフガニスタンへ向かう。目指すは屍者の王国―─早逝の天才・伊藤計劃の絶筆が、盟友・円城塔に引き継がれ遂に完成。

8.奇面館の殺人 綾辻 行人
奇面館主人・影山逸史に招かれた六人の男たち。館に伝わる奇妙な仮面で全員が顔を隠すなか、妖しく揺らめく“もう一人の自分”の影…。季節外れの吹雪で館が孤立したとき、“奇面の間”に転がった凄惨な死体は何を語る? 名手が技巧の限りを尽くして放つ「館」シリーズ、直球勝負の書き下ろし。

9.夜の国のクーパー 伊坂 幸太郎
この国は戦争に負けたのだそうだ。占領軍の先発隊がやってきて、町の人間はそわそわ、おどおどしている。はるか昔にも鉄国に負けたらしいけれど、戦争に負けるのがどういうことなのか、町の人間は経験がないからわからない。猫の僕だって当然わからない――。ジャンル分け不要不可、渾身の傑作。

10.残穢 小野 不由美
畳を擦る音が聞こえる、いるはずのない赤ん坊の泣き声がする、何かが床下を這い廻る気配がする。だからあの家には人が居着かない──何の変哲もないマンションで起きる怪奇現象を調べるうち、浮き上がってきたある「土地」を巡る意外な真実。9年ぶりの500枚書き下ろし、戦慄のドキュメンタリー・ホラー長編。
2 Comments
Cozy11.28.2012 URL [edit] 

『ミステリが読みたい』は相変わらず 無難なランキングですね。
IN-POCKETでは、不作かなとも感じましたが、単行本が入って無難になりましたかな。
『湿地』が1位なの!?って感じ。

国内では、小野不由美とまさやんは読むと思います。

がる@管理人11.28.2012 URL [edit] 

早川ランキングは投票者が少ないので、
作品が偏る傾向にある、ってどこかで目にしましたが…。
無難は無難ですよね。目新しい作品もないみたいだし。

今年の翻訳って秀作揃いというか、コレ!という大作がないように思えます。
だから上位にどんな作品が来ても、ある程度違和感を抱いてしまいそう。。

まさやんのは面白そうですね。
理解できるか自信ないけど(笑

Leave a comment
管理者にだけ表示を許可する
OK?
0 Trackbacks
Top
CATEGORY
TAG CLOUD
COMMENTS
TRACKBACKS
TRACKBACK PEOPLE
LINKS