ミステリが読みたい!(2014年版)

12 01, 2013
ミステリマガジン 2014年 01月号
早川書房 2013-11-25

■2013年ミステリ・ベスト・ランキング発表![海外篇/国内篇]
■ミステリが読みたい!大賞受賞メッセージ
■ランキング11~20位発表
■早川書房の2014年の話題作
■2013年ジャンル別総括とベスト5
などなど。盛りだくさんの企画です。

海外編、国内編別にTOP10をご紹介。
【海外編:OVERSEAS】
1.遮断地区 ミネット・ウォルターズ
団地に越してきた老人と息子は小児性愛者だと疑われていた。ふたりを排除しようとする抗議デモは、十歳の少女が失踪したのをきっかけに、暴動へ発展する。封鎖された団地での二千人規模の暴動、監禁、そして殺人。血と暴力に満ちた緊迫の一日を描く、現代英国ミステリの女王の最高傑作。

2.緑衣の女 アーナルデュル・インドリダソン
住宅建設地で発見された人骨の一部。最近埋められたものではない。現場近くにはかつてサマーハウスがあり、付近には英軍や米軍のバラックもあったらしい。住民の証言の端々に現れる緑の服の女。数十年のあいだ封印されていた哀しい事件が、捜査官エーレンデュルの手で明らかになる。究極の北欧ミステリ。

3.冬のフロスト(上) 冬のフロスト(下)  R・D・ウィングフィールド
1月、デントン署管内は犯罪見本市と化していた。幼い少女が行方不明になり、売春婦が次々に殺され、フーリガンの一団が好き勝手に暴れる始末。われらがフロスト警部は、無能な部下に手を焼きつつ、人手不足の影響でまたも休みなしの活動を強いられる。大人気小説第5弾。

4.夜に生きる デニス・ルヘイン
禁酒法時代末期のボストン。市警幹部の息子ながら、ギャングの手下になっていたジョーは賭博場でエマと出会う。二人は恋に落ちるが、彼女はボスの情婦だった。やがて起きる抗争。街の無法者から刑務所の囚人へ、そこからのし上がらんとする若者を待つ運命とは? 激動の時代を乗り切ろうとするギャングたちの生きざま。

5.シスターズ・ブラザーズ パトリック・デウィット
粗野で狡賢い冷血漢の兄・チャーリー。普段は優しいけれど、切れると大変なことになる弟・イーライ。凄腕の殺し屋シスターズ兄弟は、雇い主の“提督”に命じられ、ある山師を消しにサンフランシスコへと旅立つ。ゴールドラッシュに沸くアメリカ西海岸、名高き殺し屋シスターズ兄弟の、目も当てられないダメな旅路。

6.ポーカー・レッスン ジェフリー・ディーヴァー
名探偵リンカーン・ライムに持ち込まれたプロの殺し屋による殺人。だが現場には犯人の痕跡が何もなかった。「犯人は犯罪の現場に必ず微細な証拠を残す」という原理を裏切る難事件を描く「ロカールの原理」他、多彩なドンデン返しであなたを驚愕させる16の物語。だまされる快感を満載した巨匠の短編集。

7.11/22/63(上) 11/22/63(下) スティーヴン・キング
小さな町の食堂の倉庫の穴。その先にあるのは50年以上も過去の世界。このタイムトンネルをつかえば、1963年11月22日に起きた「あの悲劇」を止められるかもしれない。JFK暗殺を阻止するため僕は過去への旅に出る。世界最高のストーリーテラーが新たに放った最高傑作。

8.コリーニ事件 フェルディナント・フォン・シーラッハ
2001年5月ベルリン。67歳のイタリア人・コリーニが殺人容疑で逮捕されたが、動機を話さない。国選弁護人を買って出た新米弁護士のライネンは、被害者が親友の祖父であることを知る。コリーニを凶行に駆りたてた想い。そして本当にあった法律の落とし穴とは。著名な刑事弁護士が研ぎ澄まされた筆致で描く圧巻の法廷劇。

9.終わりの感覚 ジュリアン・バーンズ
引退生活を送る男に、弁護士から手紙が届く。日記と500ポンドを遺した女性がいると。男は、その人が元恋人の母親だったことを思い出す。託されたのは、大学時代に自殺した親友の日記。だがなぜ母親のところに? ウィットあふれる優美な文章。衝撃的エンディング。記憶と時間をめぐるサスペンスフルな中篇小説。

10.スケアクロウ(上) スケアクロウ(下) マイクル・コナリー
人員整理のため解雇されることになった記者マカヴォイは、ロス南部で起こった「ストリッパートランク詰め殺人」で逮捕された少年が冤罪である可能性に気づく。スクープを予感し取材する彼を「農場」から監視するのは案山子。コナリー史上最も不気味な殺人犯登場。


【国内編:JAPAN】
1.ノックス・マシン 法月 綸太郎
上海大学のユアンは国家科学技術局からの呼び出しを受ける。彼の論文の内容について確認したいというのだ。その論文のテーマとは、探偵小説のルール、「ノックスの十戒」だった。出頭したユアンは、想像を絶する任務を投げかけられる。発表直後から絶賛された表題作を含む、珠玉の中篇集。

2.64(ロクヨン) 横山 秀夫
D県警の広報が記者クラブと対立する中、警察庁長官による、時効の迫った重要未解決事件「64」視察が1週間後に決定した。長官慰問を拒む遺族。当時の捜査員など64関係者に敷かれたかん口令。刑事部と警務部の鉄のカーテン。謎のメモ。長官視察の日に一体何が起きるのか? 究極の警察小説。

3.ヨハネスブルグの天使たち 宮内 悠介
戦災孤児のスティーブとシェリルは、見捨てられた耐久試験場で落下を続ける日本製のホビーロボットを捕獲しようとするが…。国境を超えて普及した日本製の玩具人形を媒介に人間の業と本質に迫り、国家・民族・宗教・戦争・言語の意味を問い直す連作5篇。才気煥発の新鋭作家による第2短篇集。

4.教場 長岡 弘樹
必要な人材を育てる前に、不要な人材をはじき出すための篩(ふるい)。それが、警察学校だ。白髪の教官・風間によって課される一筋縄ではいかない試練に、生徒達は翻弄されてゆく。この教官に睨まれたら、終わりだ。全部見抜かれる。誰も逃げられない。新たなる“警察学校”小説の誕生。

5.ロスト・ケア 葉真中 顕
介護に追い詰められていく人々、正義にしがみつく偽善者、恨みも憎しみもない殺人、正しい者は一人もいない。圧倒的な筆致で、社会の中でもがき苦しむ人々の絶望を抉り出す、堂々たる社会派、見事に裏切ってくれる本格推理、魂に揺さぶる傑作に、驚きと感嘆の声。人間の尊厳、真の善と悪を、今も生きるあなたに問う。

6.リバーサイド・チルドレン 梓崎 優
カンボジアの地を彷徨う日本人少年は、現地のストリートチルドレンに拾われた。過酷な環境下でも、そこには仲間がいて笑いがあり、信頼があった。しかしささやかな安息は、ある朝突然破られる。彼らを襲う動機不明の連続殺人。少年が苦難の果てに辿り着いた、胸を抉る真相とは? カンボジアを舞台に贈る鎮魂と再生の書。

7.死神の浮力 伊坂 幸太郎
娘を殺された。相手は25人にひとりの良心を持たない人間─。七日のあいだ対象の人間を観察し、「可」か「見送り」を判定。「可」の場合八日目にその人間の死を見届ける。『死神の精度』で活躍した「千葉」が八年ぶりに帰ってきた。ちょっととぼけた死神を、今度は書き下ろし長編でお贈りする。

8.アリス殺し 小林 泰三
複数の人間が夢で共有する〈不思議の国〉で次々起きる異様な殺人と、現実世界で起きる不審死は繋がっているらしい。大学院生の亜理は、同じ夢を見ている同学年の井森とともに、事件を調べ始めるが…。どれだけ注意深く読んでも、この真相は見抜けない。驚愕の真相にあなたも必ず騙される。鬼才が贈る本格ミステリ。

9.代官山コールドケース 佐々木 譲
DNA鑑定が指し示す、17年前の殺人事件=冤罪の可能性。「事件の真犯人を逃して、二度目の犯行を許してしまったとなると、警視庁の面目は丸つぶれだ」―。かくして特命捜査対策室の水戸部に密命が下された。この街で夢を追いかけた少女の悲劇。闇に潜む真犯人を追い詰める。シリーズ第二弾。

9.わたしたちが少女と呼ばれていた頃 石持 浅海
新学期、特進クラスで上杉小春は碓氷優佳に出会う。二学期の中間試験で、東海林奈美絵が成績を急上昇させた。どうやら彼氏に理由があるらしい。だが校則では男女交際は停学処分だ。(「夏休み」)。教室のどこかで、生まれ続ける秘密。少女と大人の間を揺れ動きながら成長していく3年間を描く青春ミステリ。
0 Comments
Leave a comment
管理者にだけ表示を許可する
OK?
0 Trackbacks
Top
CATEGORY
TAG CLOUD
COMMENTS
TRACKBACKS
TRACKBACK PEOPLE
LINKS