『ロセアンナ』/マイ・シューヴァル ペール・ヴァールー

11 08, 2014
刑事マルティン・ベック ロセアンナ
マイ・シューヴァル ペール・ヴァールー
角川書店 2014-09-25
自己評価:

全裸女性の絞殺死体が、閘門で見つかった。身元不明の遺体に事件は膠着するかに見えた折、アメリカの地方警察から一通の電報が。被害者と関係をもった男が疑われるが――。警察小説の金字塔シリーズ・第一作。
本シリーズを読まずして警察小説は語れない。

「忍耐という美徳の物語」は、ヴァランダー・シリーズにも共通している。被害者を特定することに始まり、リストを潰し関係者に話を聞き、焦りと苛立ち、不眠や疲労に悩まされる半年間の捜査時間が、等身大の刑事の目線でシンプルに描かれる。派手さはないが、堅実な展開と魅力溢れる捜査チームにハマってしまい、気付くと読み終えるのが勿体無く感じていた。

ヘニング・マンケルがあとがきを書いていたが、読み終えると彼が本シリーズをリスペクトしていることに納得する。マルティン・ベックがいなければ、クルト・ヴァランダーも生まれなかったのではないかと思うくらい。いいキャラ、いいチーム。そして安心の柳沢さん、ありがとう。次回作が待ち遠しい!
2 Comments
Cozy02.08.2015 URL [edit] 

本当に、“忍耐”を作品にした警察小説でしたよね。
もう、いつになったら、被害者が誰なのか分かるのか、どうやったら犯人に繋がっていくのか、分からず、捜査チームの努力を応援しちゃう感じがしました。

がる@管理人02.12.2015 URL [edit] 

わかります(笑

電話に驚いて鉛筆を噛み砕くコルベリのシーンにしばし爆笑でした。
“捜査チームあるある”的な小ネタが多いので、ついつい親近感を感じます。

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1 Trackbacks
Karmaなミステリ読書ブログ02.08.2015

そうしながら、男はぼんやりと巡査の方を見た。 ルンドベリは背筋がぞくっとするのがわかった。 ユータ運河の男だ! 『ロセアンナ』(マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー) pp.238 ボーレンスフルトの閘門で、全裸女性の絞殺死体が見つかった。身元不明の遺体には誰からの問い合わせもなく、事件は膠着状態に陥ったかに見えた時、アメリカの警察から一通の電報が届いた。「ソレハコッチ...

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