『判決破棄』/マイクル・コナリー

02 06, 2015
判決破棄 リンカーン弁護士(上)
判決破棄 リンカーン弁護士(下)
マイクル・コナリー
講談社 2014-11-14
自己評価:

24年前の少女殺害事件に対して出された有罪判決破棄および差し戻し。DNA鑑定で被害者のワンピースについていた精液が服役囚とは別人のものだとわかったのだ。刑事弁護士ミッキー・ハラーは、ロサンジェルス郡地区検事長の要請で特別検察官として勝算皆無の再審を引き受ける。息詰まる法廷劇が始まった。
リンカーン弁護士シリーズ第三弾。今回の見どころはハラーが検察側として法廷に立つことかな。前作でも協力したボッシュが登場し、検察チームの調査員としてハラーとタッグを組む。そのためにハラーを特別検察官に設定したんじゃないかと訝しむほど、ボッシュが目立ち過ぎている。もはやリンカーン弁護士シリーズではなくて、ボッシュ&ハラー・シリーズということか。しかも、『ナイン・ドラゴンズ』のネタバレがあるので、未読者は要注意。

上巻はボッシュの捜査が中心でハラーはほぼ空気。下巻に入っていよいよ法廷劇が始まるが、ここでも決め手はボッシュ。ハラーは一体何をしてるのか?イマイチ盛り上がりに欠ける山場の後での、とってつけたような展開で一気にバランスが悪くなる。そしてまたまたボッシュ大活躍。ハラーはボッシュを見送るしかないよなあ。

面白いのは面白いのだが、萎えて終わった感が強い。あのずる賢いミッキー・ハラーはどこへ行ったのだ? 第四弾へイヤな予感しか残らない読後感でした。
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