『ラプラスの魔女』/東野 圭吾

06 13, 2015
ラプラスの魔女
東野 圭吾
KADOKAWA/角川書店 2015-05-15
自己評価:

円華という女性の警護を依頼された武尾は、彼女には不思議な《力》が備わっているのではと、疑いはじめる。同じ頃、遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きていた。検証に赴いた研究者・青江は、双方の現場で謎の娘・円華を目撃する。東野圭吾が小説の常識をくつがえして挑んだ、空想科学ミステリ。
読了直後の評価は☆よっつだったが、時間の経過と共にいつもの評価に落ち着いた。ページ数も多いし、中身のボリュームもなかなか。昨今の東野作品の中では厚みのある部類に入るのではかなろうか。

複数の視点を交えながらストーリーは進む。“空想科学ミステリ”に対する論理的な解釈を期待しながら読んでいると、中盤でいきなり転調する。社会派の味付けが濃いのだが、キャラ薄、雑エピソードのせいか、どこまでいっても軽いのだわ。

ぎりぎり科学の範疇かなと思う。特殊能力の応用方法に感心した。作者はこれをやりたかったの? 地味に伏線も回収してあるし、その辺りのプロセスは好きだけど、結果に無理に当てはめようとするから、かなりの強引さ荒っぽさも目立つ。デビュー30年、80作目ということらしいですが、どうでしょう、ここらでまた原点に戻ってみてはいかがかな。
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