『悪魔の羽根』/ミネット・ウォルターズ

07 13, 2015
悪魔の羽根
ミネット・ウォルターズ
東京創元社 2015-05-29
自己評価:

2002年、シエラレオネで5人の女性が殺害。元少年兵3人が起訴されるが、記者コニーは英国人のマッケンジーを疑っていた。2年後、彼に遭遇したコニーは拉致監禁されてしまう。解放時、彼女はほぼ無傷なうえ曖昧な証言ばかりで監禁中の出来事を警察に話さない。何を隠しているのか? 圧巻の心理描写と謎解きの妙味を堪能できる、著者渾身のサスペンス。
  • 第三位『ミステリが読みたい!』(2016)
  • 第六位『このミステリーがすごい!』(2016)
  • 第八位『週刊文春ミステリーベスト10』(2015)
前回読んだ中編の感触がよかったので、久々に長編にトライしてみた。結果はビミョー。

上記のあらすじは序盤。解放後、身を隠すために移り住んだ農村での人間関係が、もうひとつの軸となる。相手の出方を窺いながら徐々に心を通わせる偽名の生活と、記者コニーとしてのメールのやりとりからくる緊迫感の対比が興味深い。でも中盤はちょっと退屈したかも。

後半は、インパクト大の出来事から一気に展開する。前半はサスペンスで、後半は本格ミステリかな。追及する者とされる者。そこに心理描写の上塗りが加わり、前半とはまた違った緊張感で読ませる。

ミステリとしては非常によくできていると思う。伏線を回収し、心理戦を仕掛け、ロジックで追い詰める。余韻と満足感を味わえる読後感なのだろうが、私にはまだ長編は早かった…。
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