『スキン・コレクター』/ジェフリー・ディーヴァー

10 26, 2015
スキン・コレクター
ジェフリー・ディーヴァー
文藝春秋 2015-10-17
自己評価:

科学捜査官リンカーン・ライムは、犯罪の天才ウォッチメイカーが獄中で死亡したとの報を受けた。その直後、新たな難事件がもちこまれる―犯人はインクの代わりに毒物で刺青を刻み、被害者を毒殺したのだ。犯人が残した紙片はある連続殺人に関するものだった―ライムが解決した“ボーン・コレクター”事件である。スキン・コレクターの真の狙いはいったい何か。すべてを解くカギは証拠の中に。“ドンデン返しの魔術師”ディーヴァーが放つ会心作。
  • 第一位『このミステリーがすごい!』(2016)
  • 第二位『週刊文春ミステリーベスト10』(2015)
  • 第六位『ミステリが読みたい!』(2017)
ライム・シリーズ第11弾。お出掛けしていた前作とは違い、いつものようにタウンハウスに籠っての分析スタイルに戻っている。犯行の状況や、知能の高い犯人との駆け引きなど、ライム・シリーズらしい仕上がりになっており、細かい伏線が張り巡らされていて面白く読めた。

ボーン・コレクターやウォッチ・メイカーなど、過去の名作を絡ませた構成で、終盤の二転三転する局面まで吸引力を維持して飽きさせない展開だが、やっぱり後半になるとややだれるなあ。個人的には、事件の全貌が見えない段階の緊迫感が好きなのであって、犯人の意図が判ってくると感覚的にトーンダウンするらしい。でもそこからのどんでん返しは毎回すごいと思うけど。

さて今回のサプライズですが、面白いんだけどやっぱりくどい。色々詰め込み過ぎたのか、終盤はTVドラマを観てるようだった。『スキン・コレクター』のお話としてはよく出来てるけど、ライム・シリーズで見るとこのオチはいかがなものか。このパターンになるともう読者は先読みしてるよね。
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Karmaなミステリ読書ブログ01.09.2016

「私が知っているという前提が、きみが設計した時計の歯車やぜんまいや弾み車になるというわけだ」 『スキン・コレクター』(ジェフリー・ディーヴァー) pp.417 科学捜査官リンカーン・ライムは、犯罪の天才ウォッチメイカーが獄中で死亡したとの報を受けた。その直後、新たな難事件がもちこまれる―腹部に謎めいた文字を彫られた女性の死体が発見された。犯人はインクの代わりに毒物で刺青を刻み...

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