『傷だらけのカミーユ』/ピエール・ルメートル

10 30, 2016
傷だらけのカミーユ
ピエール・ルメートル
文藝春秋 2016-10-07
自己評価:

カミーユ警部の恋人が強盗事件に巻き込まれ瀕死の重傷を。彼女を守るため警部は独断で犯人を追う。
  • 第一位『週刊文春ミステリーベスト10』(2016)
  • 第六位『このミステリーがすごい!』(2017)
  • 第十位『本格ミステリ・ベスト10』(2017)
三部作完結編。容赦のない暴力シーンで幕を開ける。これがとにかく惨たらしい。

で、その後のストーリーはカミーユがひたすら犯人を追うというもの。彼女を守る使命感に突き動かされる彼は、ルールを無視して警告をスルーしてどんどん窮地に追い込まれていくけど、それでも犯人を諦めない。この展開がどこまで続くのか不安になるが、そこはさすがのルメートル、今見えてる景色が正しいとは限らない。

でも三作目ともなると慣れてくるのか、徐々に見えてきてしまう。なので衝撃度は低め。全シリーズ通しても、衝撃度・完成度共に一番凡庸に感じてしまった。前二作でいろいろやって、結局はカミーユ個人の物語に帰結する。彼の苦悩を思うと居たたまれないけど、個人的にはそこまでこのキャラに思い入れはないので、単にモヤモヤしたまま終了。あー残念。
2 Comments
Cozy02.12.2017 URL [edit] 

読みました。

『悲しみのイレーヌ』然り、作品の中心がカミーユでしたね。
事件の中心に、主人公がいるのって、たまにはいいけど、連続すると、なんともね。
がるさんの慣れてくるって、分かる分かる。

途中の一斉捜査とか、なぜしたのかよくわからなかったかな。

がる@管理人02.14.2017 URL [edit] 

この三部作ってカミーユの物語なのかも。
そう感じるくらい常に中心にいましたよね。
シリーズものでこれだけ主人公に酷な作品も珍しいわー。

次作品がどういう方向になるのか楽しみではありますが。

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1 Trackbacks
Karmaなミステリ読書ブログ03.26.2017

誰かがカミーユ・ヴェルーヴェンの伝記を書くとしたら、こうした沈黙にかなりのページを費やすことになるだろう。 『傷だらけのカミーユ』(ピエール・ルメートル) pp.223 『その女アレックス』のカミーユ・シリーズ最終作! カミーユ警部の恋人が強盗事件に巻き込まれ瀕死の重傷を。彼女を守るため警部は独断で犯人を追う。英国推理作家協会賞受賞作。 評価:★★★☆☆ 『このミ...

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