『キリング・ゲーム』/ジャック・カーリイ

12 31, 2017
キリング・ゲーム (文春文庫)
ジャック・カーリイ
文藝春秋 2017-10-06
自己評価:

連続殺人の被害者の共通点は何か。過去の経験から「動機なき無差別殺人」などないと信じるカーソンだったが、突破口は一向に見えない。一方、殺人犯は微細な証拠も残さぬように細心の注意を払って殺人を遂行していた。ルーマニアで心理実験の実験台になった犯人の心の闇に大胆な罠を仕込んだシリーズ屈指の驚愕作。
  • 第六位『本格ミステリ・ベスト10』(2018)
カーソン・ライダーシリーズ9作目。

カーソンと殺人者の視点でストーリーは展開する。五里霧中の捜査を強いられるカーソンと、奇妙な行動を続ける殺人者グレゴリー。このふたつの線はどういう関係にあるのか、どう交差するか、そこが読みどころのひとつ。

「ミッシング・リンク」が本作品のテーマ。意外な真相へと繋がる手掛かりや伏線は、いくつものエピソードの中に巧妙かつ大胆に仕込まれているから、真相を推理することは十分可能。さらに、その先にもうひとつの驚きが仕掛けられている。そこで読者は全体の構図が反転するショックを味わうだろうし、作者の企みを確認するため再読したくなるかもしれない。

いつも以上に攻めてきたなーという印象は強いが、ラストが若干弱い。それをスルーされたせいで、読後は不完全燃焼。
2 Comments
Cozy01.14.2018 URL [edit] 

読みました。

"ミッシングリンク"部分は、結構、大胆にしかけていて、なるほどねーって面白かったのですが、全体的にスローペースだったというか、グレゴリーがキレッキレのサイコではなかったところが、もう一歩ってのを拭いきれなかったところかな。

もう一度読みたくなる作品ではあるけれど、読んで楽しめるクオリティはないかも。

がる@管理人01.15.2018 URL [edit] 

本格&サイコの「本格」の部分が大胆だったので、
「サイコ」のキレキレになりきれない部分がちょい残念でしたよねー。

続きはお兄ちゃんに任せたらいいんじゃない?(笑

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Karmaなミステリ読書ブログ01.14.2018

でも、三つの殺人事件の共通分母は見つけた。 僕だ。 『キリング・ゲーム』(ジャック・カーリイ) pp.204 連続殺人の被害者の共通点は何か。ルーマニアで心理実験の実験台になった犯人の心の闇に大胆な罠を仕込んだシリーズ屈指の驚愕作。 評価:★★★☆☆

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