『オリジン』/ダン・ブラウン

04 06, 2018
オリジン 上
オリジン 下
ダン・ブラウン
KADOKAWA 2018-02-28
自己評価:

宗教象徴学者ラングドンは、スペインを訪れていた。元教え子のカーシュが、“われわれはどこから来たのか”“われわれはどこへ行くのか”という人類最大の謎を解き明かす映像を発表するというのだ。カーシュが登場した次の瞬間、彼は額を撃ち抜かれて絶命した。暗殺は宗教界によるものか? スペイン王宮の差し金か? 誰も信用できない中で、ラングドンと美貌の美術館館長・アンブラは、人工知能ウィンストンの助けを借りて謎に迫る。
ラングドン・シリーズ最新作。今回のテーマは人類の「起源」と「運命」のふたつ。そして作中の謎は、カーシュの「発見の中身」と「黒幕の正体」という二点。例によって、ラングドンが追っ手から逃れながら真相を解明しようとする展開の繰り返し。

著名な画家、建築家、詩人を謎解きに絡ませ、スペインの有名な建造物の描写がそれに加わるというドラマティックなストーリーは、映像化を意識したとしか思えない。まさに「ザ・エンタメ!!」(笑

科学VS宗教の構図をことさら強調する展開は、下巻になるとさすがにげんなり。それぞれの側の主張がデフォルメされ、微かなバカミスの香りと共に訪れるクライマックスの拍子抜けたるや完全に腰砕け。カーシュが成しえたのは「映像化」──これがミソ。ノストラダムス同様、一見それらしく聞こえるが、たらればを要する説の信憑性は結局グレーのまま。黒幕の正体も消去法でいけば予測可能。もっとブラックなオチでも良かったかも。いよいよ科学に手を拡げてきたかーという感じでネタ切れ感は否めない。スペインいいよね、行ってみたーい。
0 Comments
Leave a comment
管理者にだけ表示を許可する
OK?
0 Trackbacks
Top
CATEGORY
TAG CLOUD
COMMENTS
TRACKBACKS
TRACKBACK PEOPLE
LINKS