『死体は嘘をつかない』/ヴィンセント・ディ・マイオ& ロン・フランセル

07 30, 2018
死体は嘘をつかない (全米トップ検死医が語る死と真実)
ヴィンセント・ディ・マイオ/ ロン・フランセル
東京創元社 2018-01-31
自己評価:

白人男性による黒人少年射殺は殺人か、正当防衛か? 男児3人は悪魔崇拝者に殺されたのか? オバマ前大統領が声明を出すほどに全米を揺るがした大事件や、悪魔崇拝者の残酷な殺人と思われた事件。その真実を、全米トップ検死医が法医学的に鮮やかに解き明かす。
アメリカの検死局には死因究明の幅広い権限が与えられており、警察とは別に独自の現地調査を行うこともある。そんな検死の世界をベテラン検死医が自らの経験を元に明かしたノンフィクション。

まず、起こった事件の概要が説明され、謎や争点が提示されたあと、作者が登場する。そして彼の導き出した結論が語られ、それを踏まえて裁判結果がどうなったか、といった顛末まで描かれる。「リアルCSI」のようなスリリングな構成は、犯罪実話を得意とする共著者に負うところが大きいのだろう。

テレビドラマとは違い、すべてがスッキリと解決するとは限らない。そこにはアメリカの司法制度の問題や、科学的な証拠以外の社会的要因やイメージが裁判に影響するといった厄介な問題が浮き彫りにもなっている。

作者のキャリアに沿ったエピソードで辟易する部分もあったが、銃創の専門家ならではの見解は目からウロコで大変興味深く読めた。USAドラマファンは面白く読めるはず。射入口と射出口が逆なんて! オー、マイガー!
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