『燃える部屋』/マイクル・コナリー

08 23, 2018
燃える部屋(上) (講談社文庫)
燃える部屋(下) (講談社文庫)
マイクル・コナリー
講談社 2018-06-14
自己評価:

定年延長制度最後の年を迎えたボッシュはメキシコ系新米女性刑事ソトとコンビを組むことに。ふたりが担当するのは、10年前演奏中に銃撃され、銃弾による後遺症で亡くなったオルランド・メルセドの事件。体内から取り出した銃弾を手掛かりに捜査が始まった。一方相棒ソトが7歳で経験した未解決の火災についても捜査を進めると、2つの事件が関連し、衝撃の展開となる。
ボッシュシリーズ17作目。定年間近のボッシュは女性刑事とコンビを組むことになる。脚光を浴びた相棒と注目される事件を担当し、例によって政治絡みの圧力に息苦しくなるボッシュ。そしてこれもお約束の、無関係に思えたふたつの事件が徐々にシンクロしてくる展開で読ませるが、なんだかなあ、謎解きよりも人間ドラマの方にウエイトが置かれているようで、ちょっと残念。

もちろん人間ドラマも謎解きも面白く読めるので問題はないのだけれど、ほのかなマンネリの香りを悲しく嗅ぐのは私だけかしら。このマンネリはどこかで嗅いだと思ったら、『リンカーン・ライム』だった。

そろそろ定年の潮時かもしれない。老成のボッシュも魅力的だが、毎回上層部の圧力を絡ませるくらいなら、いっそフリーになって捜査した方が自由度が上がってより面白いストーリーになると思うのだが。
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