『ブラック・スクリーム』/ジェフリー・ディーヴァー

11 18, 2018
ブラック・スクリーム
ジェフリー・ディーヴァー
文藝春秋 2018-10-19
自己評価:

ニューヨークで起こった誘拐事件の犯人、自称“作曲家”が国外に逃亡。名探偵ライムと刑事アメリア、介護士のトムの3人はあとを追ってナポリに渡り、現地の警察と共同で捜査を開始する。ニューヨークの白人とナポリの難民。被害者をつなぐものは何か? 〈漆黒の絶叫〉に駆りたてられる〈コンポーザー〉の目的は? アメリカ総領事館から持ち込まれた留学生の暴行事件も調査することになったライムは、想像を絶する真相を探り当てることに……。
  • 第十位『週刊文春ミステリーベスト10』(2018)
読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋、「ディーヴァーの秋」。ということで、毎年この時期恒例のシリーズ13作目は、犯人を追ってのイタリア編。

現地のチームと組んで捜査するという目新しい展開ではあるが、同じ状況の繰り返しで中弛み感が半端ない。ナポリの街を右往左往するシーンは観光ガイドみたいでなんだかなあ。微細証拠にこだわって科学的に犯人を追い詰めるお約束の展開は確かに面白いんだけど、国外へ出る意味あります?

その意味が終盤のサプライズに繋がってくるのだが、確かにビックリした、現実離れしすぎで。原題の意味である社会的背景と、特異なキャラであるコンポーザーの絡みに無理があり、今後の捜査の可能性を予感させる意味深なラストまで、すべてがしっくりこなかった。あの頃の強敵、緊迫感はどこへやら? ライムの行動範囲が国外まで拡がったことで、今後より一層面白くなるかは甚だ疑問デス。
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