『カササギ殺人事件』/アンソニー・ホロヴィッツ

12 11, 2018



カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)
カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)
アンソニー・ホロヴィッツ
東京創元者 2018-9-28
自己評価:

1955年7月、サマセット州にあるパイ屋敷の家政婦の葬儀が、しめやかに執りおこなわれた。その死は、小さな村の人間関係に少しずつひびを入れていく。名探偵アティカス・ピュントの推理は―。『カササギ殺人事件』の原稿を読んで激怒した編集者のわたしを待っていたのは、予想だにしない事態だった――。夢中になって読むこと間違いなし、これがミステリの面白さの原点。
  • 第一位『このミステリーがすごい!』(2019)
  • 第一位『週刊文春ミステリーベスト10』(2018)
  • 第一位『本格ミ ステリ・ベスト10』(2019)
  • 第一位『このミステリーがすごい!』(2019)
今年の話題作。古典的な探偵小説と現代サスペンスを同時に味わえる、一粒で二度おいしい作品。物語はふたつのパーツの組み合わせで成り立っている。上巻は、名探偵アティカス・ピュントの活躍を描いたパートである『カササギ殺人事件』という作中作で、下巻は、編集者である「わたし」が作者アラン・コンウェイに絡む衝撃的な事件の謎を追うパート。

プロットは巧妙で構成は緻密。容疑者はもつれ合い、様々な動機が見え隠れしつつ、ストーリーは二転三転する。上巻と下巻がカードの表と裏のようで、読み進めるほどにシンクロし、絡み合った糸をほどけばどちらの事件も解決するという鮮やかさで、フーダニットとしての完成度が極めて高い。

やや細かすぎて散らかってる感もあるが、終盤の伏線回収は心地よかった。シニカルなラストも嫌いではない。ミステリを読む楽しみはこういうことだったとあらためて実感させてくれる逸品。アナグラムを違和感なく日本語に訳した翻訳者の手腕とセンスには脱帽です。
2 Comments
Cozy01.02.2019 URL [edit] 

あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします!

話題作の『カササギ殺人事件』を読みました!
個人的には下巻の終盤は非常に面白かったのですが、上巻の『カササギ殺人事件』がなんとも。。。
巧く出来ている作品ではあり、後半は楽しめたのですが、ここまで話題作になる?という気がしています。

がる@管理人01.06.2019 URL [edit] 

あけましておめでとうございます!
こちらこそ、今年もよろしくお願いします!

カササギ、読まれたんですね。なんともビミョーな印象ですか?(笑
私はどちらかと言うと上巻の方が面白かったですね。
古典本格のプロセスをきちっと押さえてる感じで、懐かしくもあり嬉しくもあり。

まあ確かに話題にはなりましたよねー。
年末のランキングにはそんな話題性も影響してるのかもですね。

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Karmaなミステリ読書ブログ01.02.2019

その答えは、馬鹿・・・ 『カササギ殺人事件(下)』(アンソニー・ホロヴィッツ) pp.313 【年末ミステリランキングを全制覇して4冠達成! ミステリを愛するすべての人々に捧げる驚異の傑作】 『このミステリーがすごい! 2019年版』第1位 『週刊文春ミステリーベスト10 2018』第1位 『ミステリが読みたい! 2019年版』第1位 『2019本格ミステリ・ベスト10』...

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