このミステリーがすごい!(2019年度版)

12 22, 2018
このミステリーがすごい! 2019年版
『このミステリーがすごい!』編集部
宝島社 2018-12-11

元祖、ミステリー&エンターテインメント・ランキングBOOKの決定版、30周年号。
絶大な信頼を誇る2018年の国内&海外新作ミステリー小説ランキング・ベスト20をはじめ、
この30年間の『このミス』1位の中から1位を選ぶ「キング・オブ・キングス」も発表。
超人気作家による自身の新刊情報&特別エッセイなど、人気コンテンツも充実の一冊。

海外編、国内編別にTOP10をご紹介。
【海外篇:OVERSEAS】
1. カササギ殺人事件 アンソニー・ホロヴィッツ  
パイ屋敷の家政婦の死は小さな村の人々へ徐々に波紋を広げていく―。上巻は女性編集者が読む『カササギ殺人事件』で、下巻は彼女が作家の死と原稿をめぐって繰り広げるサスペンス。フィクションと現実が表裏一体をなす本格ミステリ。これがミステリの純粋な面白さ。

2.そしてミランダを殺す ピーター・スワンソン
テッドは空港のバーで見知らぬ美女リリーに出会う。酔った彼は、妻ミランダの浮気を話して「殺したい」と口走り、リリーは協力を申し出る。だが殺人計画が具体化され決行の日が近づいたとき、予想外の事件が起こり…。男女4人のモノローグで、殺す者と殺される者、追う者と追われる者の策略と攻防を描く傑作ミステリ。

3.IQ  ジョー・イデ
LAに住む黒人青年アイゼイアは“IQ”と呼ばれる探偵だ。ある事情から大金が必要になった彼は、相棒の口利きで大物ラッパーから仕事を請け負うことに。だがそれは「謎の巨犬を使う殺し屋を探し出せ」という異様なものだった。奇妙な事件の謎を全力で追うIQ。そんな彼が探偵として生きる契機となった凄絶な過去とは―。

4.元年春之祭 陸 秋槎
前漢時代の中国。名家・観一族の当主の妹が殺され、犯人は消えてしまう。観家に滞在していた豪族の娘、於陵葵は、その才気で解決に挑む。連続する事件と、四年前の前当主一家惨殺との関係は? あらゆる知識を駆使した推理合戦の果てに少女は悲劇の全貌を見出す。気鋭の中国人作家が読者に挑戦する華文本格ミステリ。

5.ダ・フォース ドン・ウィンズロウ
マンハッタン・ノース特捜部、“ダ・フォース”を率いるデニー・マローンは刑事の王だ。だが、麻薬組織の手入れの際に行ったある行動をきっかけに、栄光を約束された彼の人生は転落の道をたどり始める。哀哭の街で男たちを待ち受ける結末とは? 圧倒的熱量を放つ渾身の警察小説。

6.あやかしの裏通り ポール・アルテ
ロンドンのどこかに「あやかしの裏通り」があるという。 そこでは時空が歪み、迷い込んだ者は行方知らずとなる。オーウェン・バーンズのもとに駆け込んできた旧友のラルフは、自分は「あやかしの裏通り」から逃げ帰ってきたと主張し、奇妙な殺人を目撃したと言う。謎が謎を呼ぶ怪事件に名探偵オーウェンが挑む。

7.乗客ナンバー23の消失 セバスチャン・フィツェック
一件落着――そう思ってからが本番です。乗客の失踪が相次ぐ客船“海のスルタン”号。消えた妻子の行方を追うべく乗船した敏腕捜査官の前に現れる謎また謎。錯綜する謎を解かないかぎり、ニューヨーク到着まで逃げ場はない。無数の謎をちりばめて、ドイツ屈指のベストセラー作家が驀進させる閉鎖空間サスペンス。

8.監禁面接  ピエール・ルメートル
失業中のアランは一流企業の最終試験に残るが、その内容は異様なものだった。企業の重役会議を襲撃し、重役たちを監禁、尋問せよというのだ。他の就職希望者とともに、アランは重役室を襲撃する。だが、ここまでで物語はまだ3分の1。知的たくらみとブラックな世界観で贈るノンストップ再就職サスペンス。

9.数字を一つ思い浮かべろ ジョン・ヴァードン
数字を一つ思い浮かべろ。その奇妙な封書にはそう記されていた。658という数字を思い浮かべた男が同封されていた封筒を開くと、そこにあった数字は「658」。退職刑事に持ち込まれた怪事は、手品めいた謎と奇怪な暗示に彩られた連続殺人に発展する。眩惑的な奇術趣味と謎解きの興趣あふれる華麗なミステリ。

9.蝶のいた庭 ドット・ハチソン
大勢の女性と共に拉致軟禁されていた女性が保護された。彼女の口から、蝶が飛びかう〈ガーデン〉と、犯人の〈庭師〉に支配されていく様子が語られるにつれ、捜査官たちが怖気だっていく。美しい地獄で一体何があったのか? 真実を知りたくないのに、ページをめくる手が止まらない。一気読み必至、究極のサスペンス。

9.インターンズ・ハンドブック シェイン・クーン
俺はジョン・ラーゴ。うちは表向き人材派遣の会社だが、裏では要人の暗殺を請け負っている。俺は子供のころから暗殺者として鍛えられてきたが、じきに25歳で引退だ。だから新入り諸君のために暗殺の心得を伝授したいと思う。教則本の体裁で描かれる、血と硝煙と裏切りに彩られたオフビートなアサシン・スリラー。


【国内編:JAPAN】
1.それまでの明日 原 寮
沢崎のもとに望月皓一と名乗る人物が現われ、料亭の女将の身辺調査をしてくれという。調べると女将は去年亡くなっていた。顔立ちの似た妹が跡を継いでいるというが、調査の対象は妹か? しかし当の依頼人が忽然と姿を消し、沢崎はいつしか金融絡みの事件の渦中に。14年もの歳月をかけて遂に完成した畢生の大作。

2.ベルリンは晴れているか 深緑 野分
1945年7月のベルリン。ソ連と西側諸国が対立しつつある状況下で、ドイツ人少女アウグステの恩人にあたる男が、ソ連領域で不審死を遂げる。兵員食堂で働くアウグステは疑いの目を向けられつつ、彼の甥に訃報を伝えるべく旅立つが、なぜか陽気な泥棒を道連れにする羽目になる。圧倒的スケールの歴史ミステリ。

3.錆びた滑車 若竹 七海
女探偵・葉村晶は尾行していた老女・石和梅子と青沼ミツエの喧嘩に巻き込まれる。ミツエの持つ古い木造アパートに移り住むことになった晶に、交通事故で重傷を負い、記憶を失ったミツエの孫ヒロトは、なぜ自分がその場所にいたのか調べてほしいと依頼する―。大人気、タフで不運な女探偵・葉村晶シリーズ。

4.沈黙のパレード 東野 圭吾
町の人気娘が、数年後に遺体となって発見された。容疑者は少女殺害事件で無罪となった男。だが今回も証拠不十分で釈放される。秋祭りのパレード当日、復讐劇はいかにして遂げられたのか。殺害方法は? アリバイトリックは? 超難問に突き当たった草薙は、アメリカ帰りの湯川に助けを求める。

5.宝島 真藤 順丈
英雄を失った島に、新たな魂が立ち上がる。固い絆で結ばれた三人の幼馴染み、グスク、レイ、ヤマコ。生きるとは走ること、抗うこと、そして想い続けることだった。少年少女は警官になり、教師になり、テロリストになり―同じ夢に向かった。米軍統治下の沖縄を嵐のように駆け抜ける、青春と革命の一大叙事詩。

6.碆霊の如き祀るもの 三津田 信三
断崖に閉ざされた強羅地方。そこに伝わる「海原の首」「物見の幻」「竹林の魔」「蛇道の怪」の四つの怪談。 強羅地方へ民族探訪へ向かった刀城言耶と祖父江偲は、四つの怪談をモチーフにしたかのような連続殺人に巻き込まれる。どこかつじつまが合わないもどかしさのなかで、刀城言耶がたどり着いた「解釈」とは…。

7.雪の階 奥泉 光
昭和10年春。女子学習院に通う笹宮惟佐子は、親友・寿子の死の真相を追い始める。調査を頼まれたカメラマンの牧村千代子は、寿子の足取りを辿り東北本線に乗り込んだ。二人のヒロインの前に現れる、ピアニスト、陸軍士官、裏世界の密偵。重なる不審な死。陰謀の中心はどこに。戦前昭和を舞台に描くミステリロマン。

8.東京輪舞 月村 了衛
かつて田中角栄邸を警備していた警察官・砂田修作は公安へと異動し、数々の事件と関わっていくことになる。ロッキード、ソ連崩壊、地下鉄サリン、長官狙撃。それらの事件には、警察内の様々な思惑、腐敗などが複雑に絡み合っていた。圧倒的スケールで激動の時代の暗闘を炙り出す、警察大河ミステリー。

9.凍てつく太陽 葉真中 顕
昭和20年、終戦間際の室蘭。 陸軍の軍事機密をめぐり、軍需工場の関係者が次々と毒殺される。アイヌ出身の特高刑事・日崎八尋は捜査に加わるが、背後で暗躍する者たちに翻弄されてゆく。連続毒殺犯「スルク」とは何者か。陸軍がひた隠しにする軍事機密とは。そして、真の国賊は誰なのか。 かつてない特高警察小説。

10.火のないところに煙は 芦沢 央
神楽坂を舞台に怪談を書きませんかという依頼に、かつての凄惨な体験が作家の脳裏に浮かぶ。解けない謎、救えなかった友人、そこから逃げ出した自分。作家は事件を小説にすることで解決を目論む。驚愕の展開とどんでん返しの波状攻撃、そして導かれる最恐の真実。読み始めたら引き返せない、戦慄の暗黒ミステリ。

10.グラスバードは還らない 市川 憂人
マリアと漣は密売ルートの捜査中、不動産王ヒューがいることを掴む。命令を無視した二人は爆破テロに巻き込まれる。同じ頃、ヒュー所有の会社社員ら4人は拘束され、迷宮に閉じ込められた。傍らには、紛れ込んだ硝子鳥もいた。ヒューの伝言に怯える中、血溜まりに黄たわる社員の姿が…。本格ミステリシリーズ第3弾。
2 Comments
Cozy01.06.2019 URL [edit] 

気づいたら、今年も恒例のランキング誌が出そろっていました。
2018年は、例年通り、読書量は多くなく。。。
平成最後の2019年は2018年よりも多くの本を読むぞ!

ということで、まずは2019年版のこのミス上位作に手を出していきます。
がるさんは何が面白い作品でしたか?

がる@管理人01.06.2019 URL [edit] 

休暇も今日で終わりですが、ほとんど本が読めませんでした。
年末休みが図書館の休館と重なって、借りに行けなかったのがひびきましたねー。。

私も2018年の読書量は最低でした。とほほ。
毎年、最低記録を更新してる気がするのは置いといて(笑

2019年のこのミス上位作で言えば、『数字をひとつ思い浮かべろ』は面白かったですよ。
警察小説と本格の融合作品なんですが、バランスが良くて謎解きまで芯が通ってる秀作でした。

このミスじゃないですが、『許されざる者』がちょっと気になってます☆

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